夕暮れに染まる芦の茂み、微風にゆらめく水辺の柳など、身近な自然の様々な景観を、みずみずしい筆致で十図に分けて描く。日本文人画の大成者として知られる池大雅四十一歳の作。緑青、群青などに金泥を併用したいわゆる金碧青緑山水の小品であり、円熟した大雅の画技が余すところなく示される。大雅の死後50年を経て、大雅と親交のあった木村蒹葭堂の門人・八木巽處が、序文と跋文、および各図に対応する七言絶句の題詩を添えている。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』、サントリー美術館、2018年)








