紅型衣裳を解いて、四角い布に仕立て直した裂地。淡い花色の地に、墨による地模様があり雲を表しているものと思われる。その上に白い簾のような細かい横縞に、同じく白い縦線が枝垂桜の枝を表している。可憐な白い梅花も添えられている。朧型と呼ばれるもので、白地型紙と染地型紙で二度模様を染め出して、模様が重層的にみえ奥行きを感じさせる。梅花は藍や紫、朱などの色差しをされ、白と花色の淡い色彩の中で際立ち、全体を引き締めている。(『沖縄復帰40周年記念 紅型 琉球王朝のいろとかたち』、サントリー美術館、2012年)
