総体を朱漆塗とし、沈金による七宝繋の地文を表面全体に施し、その上に椿、蝶などが密陀絵で表される。椿は朱、白、緑、黄色を用いて色鮮やかに描かれ、花は所々に白の暈が加えられる。口縁の内外にも縦横線文、高台の外側に斜線菱繋文が表され、華麗な椀となっている。同様の技法と意匠が施された御供飯のセットの一部とも見られ、作域からも正しい由緒をもつ作例であろう。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
しゅうるしぬりつばきみつだえちんきんわん
総体を朱漆塗とし、沈金による七宝繋の地文を表面全体に施し、その上に椿、蝶などが密陀絵で表される。椿は朱、白、緑、黄色を用いて色鮮やかに描かれ、花は所々に白の暈が加えられる。口縁の内外にも縦横線文、高台の外側に斜線菱繋文が表され、華麗な椀となっている。同様の技法と意匠が施された御供飯のセットの一部とも見られ、作域からも正しい由緒をもつ作例であろう。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
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