しろじ みどりぎせ すいへん かちょうもん ふたつき つぼ
水辺の風景を表わした清々しい緑色の壺。蓮に鷺、梅の樹の下には川が流れ、つがいの鴛鴦が泳ぐ。中国で蓮は尊い花として敬われ、また仏教思想とも結びついて、さまざまな意味を付与され吉祥の意匠として親しまれてきた。蓮花と鷺とを組み合わせた蓮鷺図は、蓮と連、鷺と路の発音が通ずるため、「一路連科」(科挙の試験に続いて合格する)、つまり出仕を願う文人の祈りが込められた寓意。絵画、漆器、陶磁器の意匠として繰り返し表現されてきた。さらに蓮は、アール・ヌーヴォーの時代、東洋趣味の表われとして、ヨーロッパ工芸品のモティーフにもたびたび登場した。ただしその場合、本来の寓意ではなく、モティーフがもつ特異な形態や表現方法の差異が興味の対象となっている。本作品の蓮の茎が描く曲線や捲れた葉の描写には、エミール・ガレの《花器「かわせみ」》(ガラス377)の水草の表現方法と多くの共通点が窺えるだろう。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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