おのえ きくごろう
五代目尾上菊五郎の姿を伝える石版画。日本の石版画としては初期に属するものである。出版元の「彫刻会社」は明治7年(1874)開業の組織。銅板彫刻師の梅村翠山の腹心・打田新太郎(霞山)が、須原屋茂平、坂上半七らの援助を受け、石版機械一式を購入し、合わせてその界の名人と謳われた石版彫刻師のオットマン・スモーリックと石版印刷師のシー・ジー・ポラードの両人を招聘し、銀座に会社を創始した。しかし、外国人雇用の給料の高額に窮し、営業不振に陥り、12年にはすでに閉店へと追い込まれた。本図はスモーリックの手になる役者石版画で、本図の他にも「市川團十郎」「中村芝翫」などが確認されている。浮世絵の主要画題であった役者絵は、近代になると次第に写真へとその地位を明け渡していくことになるが、本作品群はその過渡的存在として、歴史的変遷を考える上でも興味深い。(『歌舞伎座新開場記念 歌舞伎 江戸の芝居小屋』サントリー美術館、2013年)
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