ちよだ の おおおく にゅうよく
《千代田の大奥》は江戸城の大奥における日常や年中行事を取り上げた揃物で、明治27~29年(1894~96)に出版された。江戸時代には江戸城の内部を描くことが禁止されていたため、御台所や局の髪型、化粧、服装および元日から御煤掃までの季節ごとの行事を知ることができる本シリーズは、広く人々の関心を集めた。この揃物には種本があり、かつて大奥に仕えていた女性たちに取材した内容をまとめた永島今四郎・太田贇雄『朝野叢書 千代田城大奥』(朝野新聞社、明治25年〈1892〉)が制作の契機になったとされる。 本図中央の方はづし髷の女性は入浴後の御台所と思われ、手拭掛けの脇に立ち、浴衣姿で汗を拭いている。向かって右の稚児髷の女性は、うちわを取り付けた手回しの扇風機で風を送っている。左の女性は湯上りに一服するためのお茶を差し出している。団扇には二葉葵があしらわれ、背景にも空摺で葵紋が表わされるなど、将軍家をイメージさせる工夫がされている。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
作品名、作者名、制作地・様式などのキーワードで収蔵品の検索ができます
2025年 1月
2025年 2月
2025年 3月
2025年 4月
2025年 5月
2025年 6月
2025年 7月
2025年 8月
2025年 9月
2025年 10月
2025年 11月
2025年 12月
2026年 1月
2026年 2月
2026年 3月
2026年 4月
2026年 5月
2026年 6月
2026年 7月
2026年 8月
2026年 9月
2026年 10月
2026年 11月
2026年 12月