じゅうにかげつ かちょうず
縦に長い掛軸の一幅ごとに、松や竹や梅、牡丹や芙蓉などの季節の花卉草木と、鶉や燕などの鳥を適宜取り合わせて十二幅で一揃いとした作品。ただし、全体の構成を眺め渡すとき、各幅に水流や岩や遠山が部分的に描かれ、梅や松、芙蓉など、複数の画面に重複して登場する種類がある一方、画面を隣接させたときに連続場面が構成される組み合わせも認められず、例えば十二ヶ月を順に描き分けようとする意図はここには感じられない。松や梅も画面の枠を越えて大胆に幹や枝を伸ばす形で構図されている。画面の構成要素には、雪舟をはじめとする室町時代に活躍した漢画系諸流派の影響がうかがわれ、鳥の形態には狩野派に由来するものも含まれる。樹木や鳥を描く筆致や、水墨を基調とした画風には代々毛利家の御用絵師として仕えた雲谷派に近い特徴もあるが特定はむずかしく、いわゆる「江戸時代の雪舟流」の一作例とするのが穏当と判断される。(『夢に挑む コレクションの軌跡』、サントリー美術館、2011年)
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