しき こうさくず びょうぶ
四季の移り変わりに応じた人々の稲作作業の様子を描くやまと絵屛風。各隻「晴川法眼養信筆」の落款と「會心斎」の朱文方印を捺すことから、幕府奥絵師、狩野晴川院養信の筆とわかる。養信の『公用日記』に本作品の制作状況の詳細が記される。それによると、本屛風は文政8年(1825)、将軍家斉の娘盛姫が佐賀の鍋島直正に嫁ぐ際に新調された婚礼調度であることが判明する。また描かれた人物の図様を検討すると、たとえば『融通念仏縁起』や『石山寺縁起』、『福富草紙』など、中世の絵巻物から転用しているものが認められ、養信の古典学習の様相が確認できる。なお、当初は裏面に金地墨画の岩浪図が描かれていたが、現在は改装され別々に保管されている。(『BIOMBO 屛風 日本の美』サントリー美術館ほか、2007年)
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