ぎおん さいれいず びょうぶ
これらの屛風は、いずれも祇園祭礼の山鉾巡行のにぎわいを一部ずつ描いたものである。各所に引手跡があり、元は襖絵であったらしい。サントリー美術館の六曲一隻の《祇園祭礼図屛風》はその襖三面分に当たる。ドイツのケルン東洋美術館にも、元襖絵(二面分)を二曲一隻に仕立て直した《祇園祭礼図屛風》が所蔵されており、その画面左端が、サントリー美術館の屛風の右端にそのままつながることが指摘されている。またアメリカのメトロポリタン美術館にも、同じような筆致で人物や景観を描く二曲一隻の《社頭図屛風》が所蔵されているが、向かって左扇の右端は、サントリー美術館の屛風の左端につながる。したがって屛風でいえば、九扇分にわたって山鉾巡行の様子を描くが、長刀鉾が屛風改装時に描き換えられたものであることも指摘されており、今は失われた襖の画面に行列の前半が描かれていた可能性が高い。またメトロポリタン美術館の右扇の鳥居の図の左端は、クリーヴランド美術館所蔵の《賀茂競馬図屛風》六曲一双の右隻右端につながることが判明しており、画風がきわめて近いということからも、これらの祭礼図が同一の工房の手になる一連の作品であったと推定される。したがって本来は襖何面にも及ぶ長大な画面を構成していたと思われるが、しかし、どのような建物の襖絵であったかについては今もなお、確証が得られず謎のままである。(『BIOMBO 屛風 日本の美』サントリー美術館ほか、2007年)
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