ふうちゅう そう びじんず
風の強い日に、二人の女性が連れ立って歩いている。手前の女性の赤い着物の袖には、桔梗や薄などの秋草と、鹿の子絞りを施した雪輪文が配される。奥の女性は、袖からのぞく赤い布が青い着物によく映えている。着物の裾が風にあおられ、下に着ている襦袢が見えており、あぶな絵的な要素を含んでいる。あぶな絵とは女性の入浴や行水姿、湯上りの浴衣姿、風や子供の悪戯などで着物の裾が乱れた様子など、肌をあらわにした艶めかしい美人画を指す。ただし、本作の女性たちの着物を押さえる指先や、口元にそえられた指先は優雅であり、品良くまとめられている。作者の柳々居辰斎は葛飾北斎の門人で、摺物、狂歌絵本、読本挿絵、肉筆画、錦絵の分野で活躍した。とくに錦絵では遠近法と陰影法を強調した洋風風景画で知られており、本作の手前の女性の襦袢に施された独特の陰影にその一端がうかがえる。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
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