うきふね らでん まきえ たきがらいれ
焚殻入とは焚き終わった香木の欠片などを入れる容器である。蓋表と側面は梨地として、宇治川で舟に乗る匂宮と浮舟を描く。これは、『源氏物語』「浮舟」帖で、薫と匂宮によって愛された浮舟が思い乱れる中、匂宮が浮舟を連れ出して宇治川の中の橘の小島に寄る場面を表わす。匂宮が小島に生える常葉木の橘に譬えて変わらぬ愛を詠うが、浮舟は自らの不安な行く末を小舟になぞらえて返歌するのである。本作品では橘に松を加えて、ここで話題になる常葉木を表わす。舟の縁と橘の葉と実は螺鈿を施し、松と橘の木は薄肉の高蒔絵で表わして、木の幹と舟側面に銀切金をあしらっている。(『「もののあはれ」と日本の美』サントリー美術館、2013年)
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