やなぎしたえ こきんしゅう わか しきし
宗達による金銀泥の柳図の上に、光悦が『古今和歌集』巻第五・秋歌下「秋かせにあへすちりぬる紅葉はの行へさためぬ我そかなしき」(よみ人知らず)の和歌を記している。柳の葉は水気の少ない金泥と銀泥で描かれ、鋭利な線で表現された葉先が画面に緊迫感を与えている。一方、大きく描かれた葉などには、水気を含んだ筆が使用され、繊細なにじみやぼかしの表現が見られる。線の肥瘦を見事に使い分けた光悦流の書体は、青蓮院流に宋風や空海の風を加味したもので、寛永の三筆にも数えられる。筆は上から下へと流れる柳の葉に寄り添うように書かれている。(『「もののあはれ」と日本の美』、サントリー美術館、2013年)
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