かかゆうらくずびょうぶ
満開の桜の下、人々が花見の遊楽に興じる様子を描いた屏風である。各隻の中央にそれぞれ風流踊りの大きな輪があり、舞い手は一様に華やかな衣装を身につけている。輪の中心には、一隻には大黒や恵比寿などの福神、もう一隻には南蛮人に扮装したとみられる人物を描く。当時は、南蛮船や南蛮人に宝船や福神のイメージが重ねられたとされることから、その見立てによる趣向にちがいない。周辺には屏風や幔幕で囲い、毛氈を敷き詰めたさまざまな宴席が設けられ、野外の開放的な場で、春の一日を満喫する人々の姿が見える。一方で、宴の料理を作る人のほか、駕籠かつぎ、参詣者、農耕する人など、遊楽を中心におきながら、同時代を生きる多様な人々の描写にも観察が行き届いている。両隻には「天木宗忡」の印が捺されるが、作者の経歴は不明である。屏風の構図が評判を呼んだ結果であろうか、本図とほぼ同図様の屏風が神戸市立博物館にも所蔵されていることは興味深い。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
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