1900ねんぱりばんぱくちゅうもんひかえ vol1
この冊子は1900年のパリ万博でガレが受けた注文書の控えである。2冊のうち1冊の表紙には「verrerie 1」、もう1冊には「verrerie 3」という鉛筆書がある。ルイ・エストーのデザインによる各頁には、通し番号、注文者の名前、注文品目、価格などの情報が青色の文字で複写されている。冊子のノドの部分にやや厚手の本紙を切り取った跡が残る。「verrerie 1」とある冊子には通し番号1から126まで、「verrerie 3」とある冊子には通し番号259から390までが見えるが、後者に「479」の通し番号のある鉛筆書きの本紙が1枚挟まっていることから、同様の冊子が少なくとも4冊はあったと推測される。注文者のなかにはベルリン工芸美術館など特定可能な名前が複数確認でき、ガレの作品の流通を考えるうえできわめて貴重な史料である。パリでガレの委託販売店を営んだデグペルス家に伝来した。(『没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ』サントリー美術館、2024年)
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