ちょうきっしょうもん びえんこ えみーるがれ きゅうぞう
ガレ自身がコレクションしていた中国の鼻煙壺である。コレクションの開始年代は判然としていないが、ガレは若い頃から同郷の友人で美術評論家のロジェ・マルクス(Roger Marx, 1859-1913)とともに、中国の玉やガラスの鼻煙壺の収集をした。よく研究するために、時折お互いのコレクションを交換し合っていたという。1885年のベルリン訪問は、こうしたガレの興味もきっかけのひとつであったろう。ガレが注釈を加えながら描いた鼻煙壺の水彩画(1890年)も残っている。本作は玉製の鼻煙壺で、吉祥の双喜文の上に、下向きの蝶が浮彫りされている。中国で蝶は、愛情溢れる円満な婚姻に例えられてきた。婚礼祝いに誂えられた鼻煙壺の可能性もあろう。脚付杯「昆虫」(ガラス556)や、花器「蜻蛉」(ガラス554)の昆虫の姿態と見比べた時、ガレが手元にあったこの鼻煙壺の構図を参考にしたとも推測できる。 (『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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