いろえ かちょうもん ろっかく つぼ
有田で1670~90年代に焼かれた柿右衛門様式の磁器はオランダ連合東インド会社によってヨーロッパへもたらされ、王侯貴族の間で人気を博した。本作は板作りという方法で成形され、花鳥文に彩られた蓋付の六角壺。板作りの壺は本作のように総高30センチ台が最大級である。類品がドイツのドレスデン州立美術コレクションなどに確認されている。またマイセン窯で写しが作られており、柿右衛門様式の中でも特に好まれた作例と考えられる。(『サントリー美術館プレミアム・セレクション 新たなる美を求めて』サントリー美術館、2018年)
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