黒漆塗の地の両面に金蒔絵で柳を描く。厚塗りの幹に比べて、幽かに消えゆくような葉の描写が繊細である。歯の部分は全体に金蒔絵が施されているが、上部が弓なりに湾曲した形は橋を想起させる。古来歌枕として詠み継がれた宇治は「柳橋水車図屏風」(作品番号4・5)に代表されるように、柳、橋、水車、網代などのモチーフを組み合わせて表現されてきた。この櫛では柳と橋だけが抜き取られ、橋はさらに抽象化の度合いを深めている。湾曲した櫛の形を上手く利用した粋なデザインである。(『歌枕 あなたの知らない心の風景』、サントリー美術館、2022年)
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