ひなにんぎょう
雛人形は、江戸後期、安永(1772-1781年)頃に江戸で考案された「古今雛」で、男雛と女雛の内裏雛一対、武家の式楽(公式行事での奏楽)である能楽の囃子方、謡・能管・小鼓・大鼓・太鼓の五人囃、左大臣・右大臣とも呼ばれる老若の随身一対を揃える。高さ10cm前後と一見小振りだが、頭や手は象牙製で隠れたところに贅が凝らされている。衣装・太刀等に蔦紋が表される。雛道具は黒漆地に牡丹唐草を蒔絵し銀製金具のものが主体で、「芥子道具」「七澤屋物」と評判を取った上野池之端の七澤屋の製品と思われる。内裏雛の後ろの六曲一双の屛風は、表が金地に鶴と松竹梅、裏が銀地に秋の七草を描く。江戸時代には「後の雛」といい、9月9日の重陽(菊の節供)にも雛人形を飾ったらしく、あるいは秋には銀地秋草図を表にして飾ったのかも知れない。「守常筆」の落款があるが、筆者の詳細は不明。(『おもてなしの美 宴のしつらい』サントリー美術館、2010年)
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