臙脂に藍あるいは墨を混ぜたとされる葡萄色の地には白抜きの松葉が浮かび、その上に線を重ねた表現の横霞を配して、さらに桜の花が散らされています。松葉や桜の型紙と横霞の型紙を重ねて用いた朧型の技法です。桜の花は朱や臙脂、水色、白抜きに墨の輪郭線で表されています。濃色の地色に桜の花がアクセントとなって美しく映える優品です。(『リニューアル・オープン記念展Ⅲ 美を結ぶ、美をひらく。』、サントリー美術館、2020年)
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