きく うずら らでん まきえ げーむばこ
幕末から明治にかけての輸出漆器は、加飾方法がそれまでの蒔絵から、下地に彩色を施した螺鈿へと大きく転換し、意匠としては花鳥を表す例が多くなる。蒔絵よりも低コストで手間をかけずに豪華な雰囲気の漆器が制作できることで人気を博したようで、棚や箪笥、机などの家具類や文具箱など様々な漆器が制作された。これらの主な制作時と目される長崎の名をとって、長崎青細工と称する。本作はその典型例となる。 蓋と身を背面の蝶番で留めて、内部にゲームで用いるかと思われるチップを入れた小箱5合を収める。総体黒漆塗とし、面取りを施した蓋の上面には、伏彩色螺鈿の技法によって土坡(どは)に咲く菊の中にに2羽の鶉を描き、面取り部にも同様の技法で折枝文を表す。3種類あるチップは螺鈿製で、いずれも陰刻線で東洋風の人物像を刻む。輪郭やモチーフの一部に墨線を用いること、彩色にぼかしを入れることで立体感を出すことなどは、長崎青細工の特徴である。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
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