ろうかく さんすい さくら おながどり まきえ ばいかがた さんきゃくざら
17世紀前半に西洋諸国との直接貿易がオランダに限定されると、輸出漆器の様式にも変化が起こった。技法としては螺鈿の使用が少なくなり、黒漆地に蒔絵が主となる。意匠としては、幾何学文を使いながら余白を埋めるように花鳥図などを描くものから、余白をとった楼閣山水図が多く見られるようになる。このような新たな様式を、担い手の違いから、それまでの「南蛮漆器」に対して「紅毛漆器」と呼ぶ。 本作は紅毛漆器の飾皿2枚で、どちらも器の外側を刳って、梅花をかたどる。底には三箇所に脚を付ける。総体を黒漆塗にし、中央は丸く窓を設けて、金銀の平蒔絵と切金で1枚には楼閣山水図、もう1枚には椿に尾長鳥図を描く。どちらも花弁部分は、梨子地に金平蒔絵で花菱七宝繋文を表している。貿易の担い手が変化しても、日本の漆器は西洋でますます人気を呼び、家具や室内を飾る器物が大量に輸出された。本作ももともともは、数10枚のセットで作られたうちの2枚かもしれない。(『リニューアル・オープン記念展Ⅰ ART in LIFE, LIFE and BEAUTY』、サントリー美術館、2020年)
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