つばき ちょうもく さいしつ おい
修験者が仏像や経典・仏具、生活用具を納めて背負い、布教や修行の旅に用いた笈。やや裾広がりの箱形で三本の脚が付く。正面上三段に観音扉を備え、そこに椿の木を、その脇に籬に咲く菊を薄肉彫りして色漆で彩色する。椿と菊の花弁は朱漆、葉は緑漆で彩り、花芯と全体に散る露には金箔を押す。下段の菱繋文は黒と朱で彩る。室町時代には内部に納めた仏像や経典を荘厳するため金銅の飾金具を貼る笈が現れるが、本品の加飾も荘厳の一種であろう。しかし力強く伸び多くの花を付ける椿の木は生命力に溢れ、仏教の荘厳の枠を超えている。福島・示現寺の椿文笈(重要文化財)に近似し、同時代・同工房の製作と考えられる。仙台藩伝来という。(『KAZARI 日本美の情熱』、サントリー美術館ほか、2008年)
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