ぐらヴゅーる じゃこばいともん えあーついすと すてむ ごぶれっと
ジャコバイトとは、1688年、イギリスの名誉革命の際に、フランスに亡命して王位を失ったジェームズⅡ世を慕う人々のこと。18世紀に入り、王位継承争いが再燃したイギリスでは、ジェームズⅡ世とその子孫の復位を願うジャコバイトたちの思いが、ゴブレットの文様となって現われた。王位を象徴するホワイトローズの花や蕾、また、「それを行なおう Fiat」、「彼は舞い戻るであろう Redeat」、「一層奮闘するぞ Audentior」などのモットーを、ゴブレットに彫り込んだのである。こうした杯を手に集まっては、チャールズ・エドワード・スチュワート王子の栄誉と勝利を願い、酒を酌み交わしたという。乾杯の儀式も独特で、海の向こうに亡命した王を偲び、水の張った鉢を用意し、海に見立て、一度その向こう側に杯を渡してから乾杯した。その後は杯を叩き割って粉々にしてしまったという。ここに残る杯は、儀式に持参されなかったのか、割ることのできなかったものなのかは定かではないが、貴重な杯である。(『Drinking Glass―酒器のある情景』サントリー美術館、2013年)
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