かめ りゅうすい まきえ ゆとう
湯桶とは、酒を注ぐための容器で、総体黒漆塗とし、平蒔絵と絵梨地を用いて、胴側面に四匹の亀と、折蓋にも大小の亀を描く。その甲羅には藻が付いており、蓑を着ているように見えることから蓑亀と呼ばれる亀であることがわかる。蓑亀は、長い年月を生きた長寿のしるしとして特に喜ばれた。また、鋭い眼、尖った耳、牙や爪のある凶暴な姿は亀の霊性を特徴的に表すと考えられ、それを思えば、流水が単に穏やかな流れではなく、飛沫舞うほどの勢いあるものであることも、霊獣としての性格を強調する表現とも見られよう。《蓬莱山絵巻》(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の亀が同様の姿であることは、あるいは蓬莱山を行き来する亀であることを暗示しようか。把手には、南蛮唐草のような幾何学的な異国風の唐草文様を施している。(『水―神秘のかたち』、サントリー美術館、2015年)
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