しろじ にしょくきせ かちょうもん びん
乳白色ガラスに、不透明の桃色ガラスと暗緑色ガラスを被せた後、鳥、梅の木、そして一輪の百合が首をもたげて咲いている様を彫り出している。こうしたモティーフの優美で流麗な描線は、ガレを筆頭に、アール・ヌーヴォー期の美術工芸品に見られる曲線美を想起させるだろう。また、ガレが清朝のガラスから取り入れたのは、ヨーロッパのカメオ彫りとは異なる、切り立ったようなモティーフの彫り出し方にもあったのだろう。本作品に見られる斬新な色の重ね合わせを、エミール・ガレの《花器「カトレア」》(ガラス535)と見比べた時、ガレ作品と共通の色彩感覚が感じ取れる。(『ガレも愛した―清朝皇帝のガラス』、サントリー美術館、2018年)
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