びじゅつ

【アートのまめちしき】お茶室のひみつ

2018.11.20

サントリー美術館(びじゅつかん)の6階には、茶道で使う特別(とくべつ)な部屋「お茶室」があります。いつもは公開していないので入ることはできませんが、このお茶室のひみつをご紹介(しょうかい)します!

お茶室の名前は「玄鳥庵(げんちょうあん)」。入口には、部屋の名前が飾(かざ)られています。

玄鳥庵 入口撮影:御厨慎一郎


この「玄鳥庵」にという名前には、かくされた意味があります。実は、「玄」という字は、中国で古くから伝(つた)わる「千字文(せんじもん)」という詩の3番目にでてくる文字。「千字文」は、千種類(しゅるい)の漢字をそれぞれ1回だけ使って作られている詩で、漢字を覚(おぼ)えるのに使われてきたそうです。「玄」を「三」の意味として考えて、「鳥」は「とり」と読めば、さん・とり・庵(あん)・・・サン・トリー・庵・・・もうわかったかな?「庵」は、小さな部屋という意味があるので、サントリーのお茶室という意味なのです!


中に入ると、小さな畳(たたみ)の部屋(小間(こま))、それより広い畳の部屋(広間(ひろま))、そして、いすにすわってお茶をいただける立礼席(りゅうれいせき)があります。

玄鳥庵 広間 撮影:木奥惠三広間と立礼席 撮影:木奥惠三
玄鳥庵 小間 撮影:木奥惠三小間 撮影:木奥惠三


今の「玄鳥庵」は、サントリー美術館が赤坂見附(あかさかみつけ)から六本木にひっこしてくるときに、前のお茶室の一部を利用(りよう)してつくられました。よく見ると、天井(てんじょう)の一部は新しいので、色がちがっています。

玄鳥庵 天井の様子天井の色に注目! 撮影:御厨慎一郎


障子(しょうじ)をあけると東京ミッドタウンの高いビルがみえて、都会の中でもほっと落ち着ける空間です。

【ご注意】
・茶室でのイベント開催時を除き通常非公開です。

まるごといちにち こどもびじゅつかん!(2016年)特別イベント「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」ではお茶室で点茶席体験も行いました(2016年の様子。現在は開催していません) 撮影:御厨慎一郎

※2026年1月更新