おんがく

【アートのまめちしき】(サントリーホール編)改修(かいしゅう)工事でいったいどこがかわったのかな?

2017.10.17

サントリーホールは、今年2月から7ヶ月間、改修(かいしゅう)工事をおこなって、91日にリニューアルオープンしました。
工事前といったいどこが変わったのか・・・・わかるかな?

以前サントリーホールに来たことがあったとしても、いったいどこが変わったのか、見ただけでは答えるのはむずかしいかもしれないね。それは、今回の改修工事にあたって「伝統(でんとう)の継承(けいしょう)、つまり前からあったよいところを守り受けついでいく」ということを基本的な考え方にしたからなんだ。

サントリーホールは、今から31年前の1986年に「世界一美しい響(ひび)き」のホールという理想をもとめて設計(せっけい)されました。ステージを客席がぶどう畑のように取り囲むように配置した客席や、かべやゆか、客席のいすの生地やクッションの素材(そざい)にいたるまで、音響(おんきょう)テストをくりかえして、こだわりぬいたものなんだよ。だから、今回ステージのゆか板(いた)や客席もすべて取りはずして修理(しゅうり)をしましたが、建設(けんせつ)したときと同じ素材のものを使用して同じように設置したのです。見た目や雰囲気(ふんいき)はあまり変わっていないけれども、実は変わっている箇所(かしょ)が多い、というわけです。

20171016_リニューアル_1リニューアルしたサントリーホール

でも、変わったことがすぐわかるところもあります。正面入口右手に、ウエストエントランスという入口を増(ふ)やしたこと、1階のロビーにスロープを増やしたこと、それから、2階の客席まで行くことができるエレベーターができたことだよ。車いすを使用されているお客様は、スムーズに自分の席までいけるようになりました。

20171016_リニューアル_2ウエストエントランス
20171016_リニューアル_31階ホワイエのスロープ

他にも、トイレの数を増(ふ)やしたり、環境(かんきょう)にやさしいLED照明に変えたり、館内にはっていたポスターはデジタルサイネージという画面に変えたり、いろいろな細かい工夫をしているよ。

今度サントリーホールに来る機会があれば、見た目は変わらないけど新しくなっているところに注目したり、見た目も変わったところをさがしてみたりしてほしいな。