サントリーウイスキー蒸溜所便り

閉じる

白州蒸溜所便り

「『白州の森』で働く仲間たち」!第二回目は工務グループの近藤さんを紹介します

2025年6月24日

こんにちは。森川ユタカです。
白州蒸溜所で働く人たちのインタビューをリレー形式で繋いでいく「『白州の森』で働く仲間たち」シリーズ。
第二回目の今回は、白州蒸溜所の工務グループで働く近藤さんにインタビューしました。近藤さんから、いったいどんな話が聞けるのでしょうか。


終始笑顔でインタビューに答えてくれた近藤さん終始笑顔でインタビューに答えてくれた近藤さん


学生時代から化学が好きで、その影響でものづくりに興味を持ったという近藤さん。入社以来8年間所属している工務グループと、その仕事について聞いてみました。

森川「『工務』と聞くとなかなかイメージが湧きませんね。読者の皆さんも、『どんな仕事をしているのだろう』と思われているかもしれません。」
近藤「そうですよね、家族にも同じようなことを言われます(笑)。シンプルに説明すると、工務グループは白州蒸溜所と『白州の森』の様々な設備管理を行っています。」
森川「『白州の森』全体の設備ですか?範囲が広いですね。」
近藤「ウイスキー製造に関わる場内設備だけでなく、バードサンクチュアリやウイスキー博物館などの設備管理やメンテナンスも行います。ほかにも消防設備やネットワークなどの基盤整備も担当しています。」
森川「なるほど。お客様やスタッフが安全に過ごせるのは工務グループのおかげでもあるのですね。工務グループのなかでも、近藤さんは主にどのような仕事をしているのでしょうか?」
近藤「普段あまりお見せする機会がないのですが、工場内で使用した水をきれいにして自然に戻すことが僕の主な仕事です。ウイスキーづくりの過程でできる排水は、近隣の農家さんの農業用水としても利用されています。ですから、地域の皆さんが安心して使える状態の水に戻すことがとても重要なんです。この想いを胸に、日々仕事に取り組んでいます。」


場内の水路には今日もきれいな水が流れる場内の水路には今日もきれいな水が流れる


近藤「ウイスキーづくりは、自然と共にあるべきだと考えています。僕たちの部署は製品の中味に直接関わっているわけではありませんが、『白州の森』を守る一員であるという自負があります。設備管理を通じて、環境保全や白州の自然を未来へつなげることに貢献できるのはとてもうれしいですね。」
森川「まさに、『白州の森』で働く仲間たちですね!工務グループのような方々がいるおかげで、私たちも安心してお客様をお迎えすることができます。」


仕込槽と近藤さん仕込槽と近藤さん


森川「ウイスキーづくりの現場に出ることもありますか?」
近藤「直接的に製造工程に関わることはありませんが、仕込槽などの生産設備について相談を受けることはあります。特に、前回登場した栗山さんが所属する醸造グループとは、排水まわりで密接に関わっています。一緒に課題を解決したり、設備の改善に取り組んだりと、力を合わせて取り組むことが多いですね。」

栗山さんのインタビュー記事はこちら

森川「製造工程以外の部分でもチームワークが大切なんですね。」
近藤「そうですね。お客様が場内で目にされるのは主に製造に関わるスタッフですが、僕たちのような『縁の下の力持ち』も蒸溜所には欠かせない存在だと思っています。異なる部門で働く同期や先輩、後輩からも多くの刺激を受けながら、日々『頑張るぞ!』と意気込んでいます。」

入社9年目を迎え、後輩の教育に携わることも増えてきたという近藤さん。ノウハウだけでなく、伝えていきたい想いがあるそうです。

近藤「先輩たちの苦労や努力を知ってこそ、より仕事に情熱を持てると考えています。日々のタスクやその手順だけでなく、そこに至った経緯や途中の試行錯誤も含めて、しっかりと教えていきたいです。そうすることで、同じ想いを共有する強いチームづくりをしていきたいと思っています。」
森川「ものづくりのこだわりだけでなく、『白州の森』への思いも受け継がれているのですね。」


枕木が敷かれたバードサンクチュアリの遊歩道枕木が敷かれたバードサンクチュアリの遊歩道


もうすぐ2歳になるお子さんがいる近藤さん。休日に家族で「白州の森」を訪れたこともあるそうです。
森川「お気に入りの場所はありますか?」
近藤「バードサンクチュアリですね。家族で訪れたとき、娘が野鳥たちの声に耳をすませて喜んでいました。遊歩道に敷かれた枕木は小さな子どもでも歩きやすく、娘にとって良いお散歩コースになりました。」
森川「それは素敵ですね!ぜひ次回は娘さんと一緒に、天然水工場のツアーにも参加してみてください!」


白州「森香るハイボール」で乾杯白州「森香るハイボール」で乾杯


「白州の森」への熱い想いを語る近藤さんのお気に入りのウイスキーはもちろん、シングルモルトウイスキー「白州」です。
森川「近藤さんのおすすめのマリアージュはアヒージョということで、今日はエビとマッシュルームのアヒージョを用意してみました。オリーブオイルとニンニクがいい香りですね。」
近藤「アヒージョは、季節や好みに合わせて具材をアレンジできるのが魅力ですよね。鷹の爪を少し加えてピリッとさせるのもおすすめです。シングルモルトウイスキー『白州』と合わせるのであれば、アヒージョにタイムなどのハーブを効かせても相性抜群です。」
森川「タイムの香りと『白州』の爽やかさがマッチしそうですね。さっそく今夜、試してみます!」


もっと話を伺いたいところですが、そろそろ近藤さんが現場に戻る時間となってしまいました。最後に、このシリーズのバトンを渡したい『白州の森』の仲間を紹介してもらえますか?
近藤「そうですね、昨年から稼働したフロアモルティングも興味深いですよ。製造担当の田中さんから、きっと面白い話が聞けると思います。」

ということで、今回は工務グループで働く近藤さんにインタビューしましたが、いかがでしょうか。アンケートでご感想をいただけると幸いです。
次回は、原料技術・品質管理担当の田中さんに、フロアモルティングについてインタビューをしていきます。お楽しみに!


【お知らせ】「白州蒸溜所ものづくりツアー」は抽選制となります。
詳細につきましては、白州蒸溜所のホームページにてご確認をお願いいたします。

白州蒸溜所ホームページはこちら


白州蒸溜所便り 最新記事