2026年8月21日
#1030 ハリー ホッキングス 『友情を育む』
来シーズンの優勝を最大目標として掲げるホッキングス選手。人間好きで、チームメイトとの深い関係構築にも引き続き取り組んで行くことを目指しています。(取材日:2026年7月下旬)

◆ボールキャリーとタックル
――昨シーズンの自分自身のプレーはいかがでしたか?
コーチたちが非常に努力してくれているおかげで、自分自身、着実に改善していると思います。そして、素晴らしい選手たちとプレーしていることも、私の向上に役立っています。
――特に良かったところはどこですか?
特に良かったところということではありませんが、自分自身、常に改善しています。常にフィジカリティを向上させようとしていると思います。
――そのフィジカリティとは?
身体能力の向上に注力していて、具体的にはボールキャリーとタックルのスキル改善に取り組んでいます。キャリーでは、より多くのゲインメーターを獲得することを目標としていますし、まだまだ成長の余地があると思っています。さらに良くなりたいです。
――全試合出場ですね
体調が良く、シーズンを楽しめました。毎日のトレーニングを継続した成果だと思っています。チーム練習に加えて、SCコーチによる個別トレーニングをやっています。
――ラインアウト成功率第1位については?
サンゴリアスには本当に優れたスローイングをする素晴らしいフッカーが4人いて、ローリー・マーフィー アシスタントコーチが非常に熱心に指導してくれています。だからこそ、良いラインアウトができたと思いますし、フッカーのみんなに感謝しています。フォワードの全選手がすべてのサインを習得していることが精度向上につながっていますし、全員がラインアウトスキルを持っていて、良いキャッチャーでもあります。日々たくさん練習していて、このスキルを磨いているからだと思います。

◆改善を続ける
――個人的な環境では何か変わったことはありましたか?
個人的には特に変わっていません。一貫していると思います。
――自分自身に対する点数は100点満点で何点?と聞いたら、一昨年は52点、去年は53点でした。今は何点ですか?
54点。1年に1点上がります(笑)。
――そうしたら100点満点到達は?
あと46年後。その時までラグビーを続けたいです(笑)。

――バイスキャプテンでもありましたがリーダーシップについては?
リーダーシップスキルの向上にも取り組んでいます。サム・ケイン選手と流選手と一緒に働くことができて、素晴らしかったです。他のリーダーたち、堀越選手、福田選手、小林賢太選手を含めたリーダーシップグループ全体からも、多くのことを学んだと思います。そして次のシーズンに、その学びを活かせるようにしたいと思います。
――リーダーシップにおいて大切にしていることは?
チームメイト同士のつながりです。つながりを築くこと、そしてチーム間の友情を育むことが重要です。フィールド外では、ロッカールームやランチ、ディナーや飲みに行くときに、チームメイトとつながることが大切です。そして、フィールド上でも同様です。フィールド上では、明確なコミュニケーションと良好な人間関係が不可欠だと思います。
――そのコミュニケーションには、日本語も大事でしょうか?
はい、もちろんです。日本語も勉強しています。少しずつ、わかるように、話せるようになってきているかなと思います。
――来シーズンに向けての課題は?
改善を続けることだと思います。自分も選手として改善を続けたいと思っています。そして、来シーズンにはトップチームになることを確実にしたいです。

◆人が好き
――これまでの試合の中でいちばん記憶に残っている試合は、21年のサンゴリアスデビュー戦とのことですが、これを超える記憶に残る試合は昨シーズンありましたか?
これまで印象に残る試合としては、チームデビュー戦と昨シーズンの準々決勝戦です。特に昨シーズンの準々決勝戦は、記憶に残る試合です。勝利後には、安堵、喜び、そして準決勝戦への興奮を感じました。
――準々決勝戦では何人かの選手がフローに入っていたようですが、ホッキングス選手はフロー(ゾーン)にはよく入りますか?
ゲームをプレーする時には、フローに入るように努めています。フロー状態にあるかどうかは自分では判断しにくいですが、試合中は明確さを保ち、自分の役割を100%遂行することに集中しています。
――改めて今ラグビーのどんなところが面白いですか?
最も興味深いことは、自分にとって異なるチームメイトとプレーすることです。皆、それぞれ異なる物語や背景、理由を持っています。それがとても興味深いと感じました。いろいろな人と話し、異なる視点を学ぶことを楽しんでいます。
――人間が好きなんですね
はい、人が好きです。
――そうすると新人が入ってきた時には?
新加入の選手を歓迎して、チームに溶け込めるよう積極的にサポートしています。彼らを助けて、レビューを手伝い、ルーキーたちと一緒に飲みに行きます。

◆一貫性
――リーグワンになった5シーズン前から決勝、準決勝、準決勝、準々決勝、準決勝という結果ですが、優勝に向けて何が大切でしょうか?
難しい質問ですね......。優勝への鍵は、シーズンを通じて最高のチームであること、トレーニングでの高い競争意識と必死に取り組むこと、新監督のもとでチーム全体の力を最大限に引き出すこと、だと思います。
――シーズンを通じて、ということは波がかなりあったという感覚でしょうか?
はい、少し波がありました。その点を変えなければなりません。おそらく、より一貫性を持たせる必要があります。
――一貫性を持たせるには?
怪我やさまざまな出来事があっても、常に良いラグビーをプレーし続けるために、努力し続けることだと思います。どんな状況でも、自分たちが常に最高のゲームをすることを、確実にしていくことが重要です。

――良いラグビーとは
勝つラグビーです。勝つこと、チャンピオンになることです。
――そこへ向けての自分の役割は?
主にフォワードとともに、ラインアウトやセットプレーを行うことだと思います。そしてフィールド全体でのフィジカリティや、高いワークレートで一生懸命働くことも含まれます。
――日本代表でも出場数が増えてきましたがいかがでしょう?
とても素晴らしい経験で、今まで本当に楽しんでいます。高いレベルのコーチ陣や選手との新しい環境で、確実に多くのことを学んでいます。選手たちは皆、とても優れていると思います。彼らが代表チームに選ばれたのは理由があり、それは彼らが皆素晴らしい選手だからです。自分自身、改善を続け、さらに多くのティア1国と対戦できることを願っています。それが大きな目標です。
――ファンへの皆さんへメッセージをお願いします
いつもサポートしてくださって、本当にありがとうございます。これからも一生懸命に努力し続けます。皆さんのために、われわれがチームとして素晴らしい成功を収められることを目指しています。

(インタビュー&構成:針谷和昌)
[写真:長尾亜紀]