2026年6月25日
#1021 小野 晃征 『PROUD TO BE SUNGOLIATH』-3
第15節 vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ ● 22-27

試合の入りに関しては、チームとしてアタックする勢いということがとても大事だと思うので、そこでスタートはうまく行きました。自分たちのスピードで常にプレーしよう、ということをやろうとして、そこに最初は相手がついてこられなかったというところで、大きく前に出ることができたと思います。
前半に関しては、ボールを前に運ぶという点で、ボールを持つ時と手放す時のバランスがとても良かったと思います。これはとてもポジティブなところですが、点を取られる時はあっさりと簡単に取られたので、そこは修正しないといけないところです。
後半はパスひとつでも個人でのエラーがあったり、簡単に蹴り返してしまったり、なかなか自陣から脱出できませんでした。相手の22m以内でのアタックが後半は明らかに減っていたと思うので、そこは改善していかなければならないと思っています。パスのミスも3から4回ありましたが、それはボールを大事にしなかったことがポイントだったと思います。
そのような選手の一つひとつの判断が、チームにどう影響を及ぼすか、というところだと思います。そしてそのミスは、ゲームの流れを自分で大きく変えようとしての判断だと思いますが、そこを我慢してボールを大事にして、自分たちのエラーでボールを手放すのではなく、しっかり自分たちの形でボールを手放すこと、それをやっていかなければいけないと思っています。
4連敗ですが、選手たちもハードワークをしながら、なかなかスコアに繋がっていないのは辛いだろうと思います。ですが内容としては修正できる内容だと思うので、そこを修正したら絶対に勝ちに繋がると思いますし、プレイオフに向けての順位を確定できるように、しっかりとやっていきたいと思います。
スティ―ラーズ戦に向けて、今日のいいところを続けて、後半にあった一人ひとりのエラーのところはレビューして、実際にグラウンドで練習して、それをしっかり直した姿を準備したいなと思っています。
第16節 vs. コベルコ神戸スティーラーズ ● 28-49

試合の入りですが、点を止めたいという気持ちが、選手から伝わってきませんでした。その気持ちが試合の最初、足りなかったと思います。その気持ちは、もっともっと僕が引き出していかなければダメだと思っています。自分自身の責任もありますし、選手個々の責任でもあると思います。
スティーラーズには自陣ゴール前で、2フェーズ、3フェーズ以内に、シンプルに点を取られました。そのエリアで戦った理由は、中盤でこちらがペナルティをしたからであって、ゴール前に入られたら、スティ―ラーズの得点の獲得率が高いということはわかっていましたし、あのゾーンに入って、スティーラーズらしいラグビーをさせてしまいました。
逆にこちらが攻めあぐねたのは、ボールの動かし方もあると思いますし、追うゲームになるとアタックもしづらくなると思います。最初に3トライされてリードされたことによって、アタックもより難しくなったと思います。どの試合も最初に点を取りたいと思っていますが、点の取られ方というのもあると思います。今日、相手はそれほどハードワークせずに、トライを取れたかと思います。
自分が選手たちの気持ちをどう引き出すか、選手たちが選手同士でどう個人的に引き出していくか、ということが大事だと思います。シーズンがここまで深くなって、自分たちのラグビーのスタイルも大きく変えることは難しいと思うので、そこをどう修正していくか。
優勝を目指したいので、勝ちを取りに行かなければいけない試合が続きます。絶対に1点差でも勝つという準備は、していきたいと思います。もっとサンゴリアスのパフォーマンスに対して、プライドを持ってやっていかなければいけません。今、全員が、スピリッツを試させられていると思っています。スピリッツを見せることによって、自分たちのもっと良い面が出てくると思います。
第17節 vs. トヨタヴェルブリッツ ◯ 54-38

選手たちは同じようにハードワークしていると思いますが、これまではちょっとの瞬間に負けて、なかなか結果につながらなかった試合が続いたと思います。こうやって選手たちがお互いに信じてプレーする時は、自分たちらしいアタックもできるし、ディフェンスもできると思うので、その時間帯をどんどんここから増やしていくために、自分がヘッドコーチとして責任をもって、改善する点はもっとグラウンドでハードにコーチングしないといけないと思っています。
ケイノ(サム・ケイン)と話して、何にフォーカスするのかについて、月曜日のミーテイングは彼にリードしてもらいました。ここからはやりたいラグビーは大きく変わっていかないと思いますし、自分たちの持っているラグビーを磨いていくことだと思います。そしてその瞬間にグラウンドに立っている仲間が信じきれるか、というところが大事だと思うので、それができるような環境をつくることがコーチの責任だと思います。
一方でそこを信じ切ることについては、選手たちにも責任があると思います。グラウンドで同じ絵を見るということについては、選手同士で話さないといけないと思います。お互いに協力的に、勝つための準備をしていくということです。
5試合負け続けましたが、一緒のメンバーを選んでも同じ結果になると考えてメンバーを変えました。最初に点を取られましたが、大事な時間帯にしっかり点を取って、チームのエナジーになったと思います。1人1人が変わればチームの意識も変わる。1週間の準備も含めて、今週に勝つためのメンバー選考でした。
最後に連続失点したところは、よくないです。もっとタフな競った試合になった時に、隙は見せられないと思いますし、それがサンゴリアスのプライドだと思います。そこはまず自分が責任をとって、もっと80分間戦える準備をしなければいけないと思っています。
自分が選手時代に優勝したシーズンも、決してぜんぶがうまくいったシーズンではなかったと思いますし、いろいろなことをすべて乗り越えて、一つひとつゴールをクリアにしていかないといけないと思います。ここから何が起こるかわからないと思うので、その瞬間が起きた時にゲームがこちらに転ぶように、チームを準備していきたいと思っています。
選手たちがお互いに信じきれる環境を、また来週1週間、つくっていきたいと思います。選手の力が最終的にパフォーマンスの力だと思うので、どうやってその環境を来週もう1回つくっていけるか。それを目指してやっていきます。
第18節 vs. リコーブラックラムズ東京 ◯ 39-22

スッキリ勝ったという言葉は出てこない勝ち方で、隙を見せた時間帯もあった試合でしたが、この勢いをどう活かすかということも含めて、選手たちには自信がつく試合だったと思います。
一つのタッチキックエラーやハンドリングのエラーで、相手のスコアに繋がっている場面もあったので、それをどれだけ減らすか。ひとつでも減らしたらスコアもまた違っていたと思いますし、点を取りきれるところもあったと思います。そこはしっかりと自分たちに矢印を向けて、自分たちがコントロールできるところを、2週間後にもう1回対戦する時のために準備したいと思っています。
ヘッドコーチとしては、選手たちの信じきる環境をつくる。それを遂行してくれている選手たちがいるので、そこを積み上げていくことが大事だと思っています。自分たちがやっているラグビーは、ここからは大きくは変わりませんが、今日はいい場面も悪い場面も、とてもよく見えたと思っています。
そして自分自身、反省とチャレンジを繰り返してきた成果は、次の結果次第だと思いますが、悔いがないように、自分ができることはすべてやりきりたいと思っています。選手たちもそういうマインドでいてくれたら、より良いサンゴリアスらしいラグビーができると思うので、もう1回、悔いがないように準備する、悔いがないように戦うということが、隙を見せない時間帯に繋がっていくものだと思います。そこをしっかり準備したいと思います。
今日と明日のブラックラムズとの試合を含めて、この先「5試合ある」というコメントが昨日のミーティングで垣永選手から出ました。5試合あればゴールに到達できる、リーグ戦と違って勝てば次が続くので、1つずつクリアして、大きなゴールに向かって準備したいと思っています。
僕自身、去年のクォーターファイナルに負けた悔しさがあります。今週のクォーターファイナルに向けての準備では、個人的には去年の試合も振り返って、去年のクォーターファイナル前の1週間も振り返って、練習をどう変えていかなければいけないか、どういうふうに選手に準備させたら、去年の僅差の試合を勝てるかということを、自分自身も振り返って、しっかり準備したいと思っています。
それが自分の自信になっていると思います。1回経験して、2回同じことは繰り返したくないという気持ちは、選手の時からありました。自分がコントロールできるところは、しっかりコントロールして、去年と同じことを繰り返せずに、チームの勝つ準備をしたいと思います。
4位になった要因は、選手、スタッフたちのハードワークだと思っています。この先勝ち続けたら、もっと順位が上がっていくので、自分はここに満足していませんし、誰も満足していないと思うので、勝ち続けていく準備を常にしたいと思っています。
プレーオフ準々決勝戦 vs. リコーブラックラムズ東京 ◯ 40-35

クラブのスピリッツを最後の最後まで、見せた試合だったと思います。とにかく勝って、その中で自分たちのベストのラグビーも見えた試合だと思いますし、自分たちが絶対やったらいけないという隙も、見せてしまった試合でした。とくに後半は、自分たちでコントロールできるところがいっぱいあったと思うので、そこは引き締めなければいけません。リーグ前1位のスティーラーズにその隙を見せたら、全然違う流れになると思うので、そこは自分たちに矢印を向けて、絶対に修正して準備しないといけないと思います。
試合の最初は、選手たちが準備したことを見せることができました。それは高いスキルで、思いっきりスペースにアタックした結果だと思っています。どの試合も、自分たちのスピードでアグレッシブにアタックしたいと思っていますが、スタートとして今日はとても精度が高くスタートがきれました。けれども、ラグビーは絶対に相手にも勢いが行くゲームです。後半の頭からの、相手のモメンタムを絶対に止めないといけません。今日は相手の大きなボールキャリアに対して、時間を与え過ぎたと思います。
後半、相手がやりたいセットピースとコンテストキックのサイクルを、1回も止めることができなかったというのが、相手のモメンタムを止めることができなかったいちばんの原因です。自分たちのキックオフの判断や、バックフィールド(最後方エリア)のポジショニングをしっかりコントロールすること、そしてイエローカードが出た時のマネジメントは、修正しないといけません。
最終的には、選手たちが仲間を信じきる環境をつくるのが自分の役目です。自分やコーチ陣はグラウンドに立っていないので、その信じきる環境をつくったら、選手たちが遂行していきます。悔しい結果もたくさんありましたが、学ばないといけないところはしっかりと学んできましたし、それらを最終的なプレーに繋げたと思っています。
ラグビーって本当に何が起きるかわからない中で、一つひとつに反応して対応する、そしてどれだけ15人が一緒の絵を見ることができるか、ということが大事だと思っています。これまでのいろいろなことをこのチームが乗り越えた分、今日の勝利に繋がったんだと思います。
プレーオフは1点差でも勝つことが大事なので、次のスティーラーズ戦も皆が一緒のマインドを持って、その精度を磨きながら準備したいなと思います。スティーラーズとうちは、チームカラーが似ていると思います。お互いアタッキングチームですし、そのアタックで取られたらその後にもう1回取り返す、そういう打ち合いの試合になると思うので、そのマインドをしっかりと持って、80分間通して今日見せたプライドとリスペクト、ネバーギブアップという気持ちを持って、戦えたらと思います。
もう一歩、大きな目標に進んだと思います。本当にこのためにやっているので、選手たちが仲間ともう1回試合できるということが、ヘッドコーチとして素直に嬉しいです。
プレーオフ準決勝戦 vs. コベルコ神戸スティーラーズ ● 23-69

チームの準備不足も今日の戦い方も含めて、責任を取らないといけないと思っています。ビッグゲームになればリスクも取らないといけませんが、シンプルにスティーラーズに一つひとつの接点で負けて、自分たちのアタックが止められました。勢いを完全に持って行かれ、ディフェンスになった時にはちょっとずつ前に出られてしまい、なかなかその勢いを止められませんでしたし、それが長い時間続きました。
前半はあまりチャンスがなかったんですが、8点差で折り返すことができました。その時点では、後半の最初にスコアすれば違った展開になると信じてやっていましたが、後半最初にすぐに点を取られ、そういう流れに乗れませんでした。
前回のスティーラーズ戦から、サンゴリアスも大きく成長しているのは間違いないと思いますが、今日は自分たちが数パーセント、精度と接点のところで勝てなかったのに対して、逆にスティーラーズは目指していたパフォーマンスでスタートして、試合中ずっと練習してきたことを遂行したという流れだったと思います。
負けた悔しさは僕がどうこう言うよりも、選手たちがいちばん感じるものだと思っています。いちばん体を張って、痛いことをやって、お互いぶつかり合って、この結果になったことに対して、今ロッカーを見ても、僕の気持ちどうこうより、やっぱり選手たちがいちばん感じていると思います。僕自身は選手の気持ちの方に、想いがあります。
ゲームキャプテンだったユタカ(流大)が試合後の円陣で言ったんですが、次の試合、3位か4位かと言うより、自分たちがこのエンブレムを着るということを、どう思って戦えるかということの方が大きいと思いますし、それを遂行すれば結果はついてくると思っています。
この58人であと1週間、時間は過ぎていきますから、それをどう過ごして行くか。今はただ、土曜日にはチームソングを歌って終わることができるように、準備していきたいと思っています。
プレーオフ3位決定戦 vs. 埼玉パナソニックワイルドナイツ ● 19-26

4位という結果はしっかりと受け入れて、僕がすべての責任を取らないといけないと思っています。その中で今日の試合、選手たちはクラブのスピリッツをいっぱい見せてくれたと思います。シーズン前から目指していたゴールには届いていないので、この結果は変えていかないといけないと思います。
そういう中で仲間と一緒にプレーして、スペースがあったら思いっきりアタックするというプレーはたくさんあったと思いますし、最後の最後までトライを取るチャンス、同点に持っていくチャンスはありました。そこで点を取りきれなかったのは、結果がすべてという世界ではありますが、自分たちらしさを見せることができた80分間だったと思います。
今シーズン、持っているものを出さないのが、いちばんもったいないとは思っていましたが、相手もいてそれを出させてくれなかった時にどう対応するかということについては、もう一つ引き出しが必要だということは、改めて振り返ってみて思うことです。僅差の試合を落としたりしたことには、いろいろな理由はあると思いますが、そこは僕のコーチング不足であり、すべて僕の責任だと思います。もっともっと自分たちが持っているものを出したかった、という気持ちです。
シーズンを通した大きなレビューはしないといけませんが、いろいろな負け方も勝ち方もあったと思います。いま一つ二つに絞るのは難しいですが、来シーズンに向けて引き出しをいくつか増やした上で、チームを準備しないといけないと思っています。選手たちも肌で経験して学んで、それを今後のラグビーに繋げていかなければいけないと思います。
選手はなかなか終わり方を選べないと思いますが、中村選手や流選手はそれを決めて、決断できたのは本当に幸せで、満足したラグビー人生を過ごせたのではないかと思います。どの選手も一選手として毎週セレクションしてきましたし、今年で辞めるということを意識してやることが変わった、ということはありません。
今日の試合、準決勝で怪我人も出て、フレッシュな選手が必要だと思っていました。垣永選手に関しては、自分のプレーだけでなく、周りのプレーも引き上げられるキャラクターですし、そこはチームのための勢いになったと思っています。逆にこういう競った試合で、ベテランの中村選手と流選手の経験が活かされての、最後の勝ちを想定していました。そういう意味でのそれぞれの役割は果たせていたと思いますが、ワンスコア足りなかったという結果でした。
優勝できなかったのは、悔しいです。ただ12チームのうち1チームしか優勝できないので、勝っても負けても成長しなければいけないと思いますし、いい経験、悪い経験はなく、すべて経験なので、次に何ができるかということに今は頭が行っています。
<了>
(インタビュー&構成:針谷和昌)
[写真:長尾亜紀]