サントリー ワイン スクエア

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ラフィットという存在。

フランスのボルドー地方には、数千以上ものシャトーがあると言われています。1855年、その中でもメドック地区について、シャトーの評価を公式に審議し格付けをする、初めての試みがパリ万博に際して行なわれました。この時の公式格付けでグランクリュ第1級の第1位にランクされたのが、他ならぬシャトー ラフィットでした。以来、ラフィットの王座は一度として揺らいだことはありません。その後1868年にロスチャイルド家(パリ家、ロートシルトの英語読み)が競売でシャトーを落札。シャトー ラフィット・ロートシルトとして、今日までその名を世界に響きわたらせています。

歴史History

世界の銘醸地から。

ロスチャイルド家は、1868年「シャトー ラフィット」を「シャトー ラフィット・ロートシルト」とした後、ワイン事業を本格的に展開するためにドメーヌ バロン ド ロートシルト ラフィット社を設立しました。そして、1962年には「シャトー デュアール・ミロン」、1984年「シャトー リューセック」、1990年に「シャトー レヴァンジル」と、ボルドーで信頼を集めるシャトーを取得してきました。その後、1988年には、ボルドー以外の地でのワインづくりが始まります。まず1988年、チリで「ビニャ ロス ヴァスコス」を手がけ、1999年には南仏コルビエールで「ドメーヌ ド オーシエール」を購入、そしてアルゼンチンでは「ボデガス カロ」を共同運営することになりました。さらに2008年には中国で「ドメーヌ ド ロン ダイ」を始動。2019年にファースト ヴィンテージがリリースされました。このように世界の銘醸地でワインづくりを行ない、珠玉の銘酒を世にうみ出しています。

5本の矢Five Arrows

伝統と上質を守り続ける。

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ラフィットが、うみ出したすべてのワインに「5本の矢」が記されているのにお気づきでしょうか。18世紀後半に、フランクフルト出身のマイアー・アムシェル・ロスチャイルドが銀行家として成功しました。その後、彼の五人の息子が事業を拡大させていきます。フランクフルトに長男のアムシェル、ウィーンに次男ザロモン、ロンドンには三男ネイサン、ナポリは四男カール、パリに五男ジェームス。ロスチャイルド一族は、ヨーロッパに一大金融帝国をつくりあげます。その五兄弟の「連帯の証」が5本の矢のロゴ。今では一族が守り続け、うみ出してきたワインの高い品質の証として使われ「伝統と上質の5本の矢」として、ラベルやボトルなどにデザインされているのです。

ワインづくりWine Making

ラフィット エレガンス。

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ラフィット社は、ボルドー地方のメドック格付け1級筆頭シャトー ラフィットの「常に最高品質を追い求める」という信条を、ボルドーのみならず、南仏、チリ、アルゼンチン、中国、と様々なエリアや国で掲げ、ワインづくりを行なっています。そのこだわりは様々なところで見ることができます。そのひとつが樽。専用の樽工房をラフィット・ロートシルトとデュアール・ミロンの敷地につくり、一流の職人が年間約2,000樽を生産しています。ここでつくられる樽はボルドーのシャトーだけでなく海外も含めた自社が所有するすべてのワイナリーで使用しています。これぞドメーヌ バロン ド ロートシルト ラフィット社が目指す、ワインのキーエッセンス、ラフィット エレガンスのひとつといえるでしょう。