白州蒸溜所便り
【白州蒸溜所】ご案内係おすすめ!ウイスキー博物館の見どころをご紹介
2026年9月11日
こんにちは、森川ユタカです。
前回は、夏ならではの白州蒸溜所の愉しみ方をご紹介しました。今回は、ウイスキー博物館の見どころをお届けします。
ウイスキー博物館中央のポットスチル
ウイスキー博物館は、サントリー創業80周年を記念して1979年に建設された、世界でも珍しいウイスキー専門の博物館です。1階から3階まではウイスキーについての展示があり、4階には白州の山々を見渡せる展望台があります。
館内に入ってまず目を引くのが、中央に展示されたポットスチルです。山崎蒸溜所で実際に使用されていたもので、その手前には、原料である二条大麦やウイスキーの製造工程を紹介する模型が展示されています。

実際に使用していたウイスキーの熟成樽
1階正面奥の壁には、実際にウイスキーの熟成に使用されていた樽が並んでいます。樽に刻まれたさまざまな年号には、白州蒸溜所の誕生や「白州」の発売など、サントリーにとって大切な出来事が記されており、樽を眺めながら、白州蒸溜所のウイスキーづくりの歴史に思いを巡らせることができます。
ここは、ウイスキー博物館の中でもおすすめの撮影スポットのひとつです。
樽を下からあおるように撮影すると、高く積み上がった樽の迫力を感じられる一枚になります。
そのほかにも、製造工程に込められたこだわりや、「白州の森」の豊かな自然環境が育むシングルモルトウイスキー「白州」ならではの味わいについて、映像やパネルでご紹介しています。見学ツアーに参加されない方でも、「白州」が生まれる背景やものづくりへの思いを、楽しみながら知ることができます。

「白州」の歴代ボトル展示
右手に進むと、シングルモルトウイスキー「白州」の歴代ボトルが並ぶ展示があります。発売当時のボトルをはじめ、「白州バーボンバレル」や「白州ヘビリーピーテッド」などの限定製品、終売となった「白州10年」なども展示されており、「白州」の歩みをたどることができます。
また、初期の「白州」はシングルモルトではなく、ピュアモルトとして発売されていました。ラベルをよく見ると表記やデザインにも違いがあるので、時代ごとの変化を探しながら眺めてみるのもおすすめです。

体験型の展示コーナー
さらに奥へ進むと、白州の自然環境についてご紹介しています。足元にある音符マークを踏むと、水のせせらぎや鳥のさえずりなど、さまざまな森の音が流れます。ぜひ実際にお試しください。
また、人と自然が共生する社会の実現に向けてサントリーが取り組んでいる「天然水の森活動」についての展示もあり、水を育み守る活動を通じて、豊かな自然環境を未来へつないでいく取り組みを知ることができます。
シングルモルトウイスキー「白州」の爽やかな香りやみずみずしい味わいは、こうした自然環境に支えられています。「白州の森」とウイスキーづくりとのつながりを、ぜひ感じてみてください。
1階をご覧いただいた後は、ぜひ上の階の展示にも足を運んでみてください。
2階・3階では、ウイスキー誕生の歴史やサントリーの歩みを知ることができる展示が並んでいます。その中からおすすめの展示をご紹介します。

2階 生命の水の展示
2階では、ウイスキーづくりを支える歴史や科学について展示しています。発酵や蒸溜など、それぞれの工程で起こる変化をわかりやすく学べるほか、蒸溜技術のルーツとされる錬金術師の実験器具や古い蒸溜器など、普段なかなか目にする機会のない展示も数多く並んでいます。
なかでも印象的なのが、「生命の水」をテーマにした展示です。ウイスキーの語源は、ゲール語で「生命の水」を意味する「ウシュクベーハ(Uisge Beatha)」といわれています。さらにそのルーツは、中世ヨーロッパの錬金術師たちが蒸溜酒を研究するなかで生み出した、ラテン語で「生命の水」を意味する「アクア・ヴィテ(Aqua Vitae)」にまでさかのぼるとされています。展示を見ていると、ウイスキーづくりの歴史の奥深さを感じることができます。
ひとつひとつの展示をたどっていくと、普段何気なく楽しんでいるウイスキーの背景にある、人々の探究心や技術の積み重ねが見えてきます。

3階 過去のサントリーのCM
3階では、サントリーウイスキーの歩みや、当時の洋酒文化を感じられる展示をご覧いただけます。サントリーがこれまでに手がけてきたCMや広告の展示では、懐かしい映像や印象に残る作品を通して、時代とともに歩んできたサントリーの歴史に触れることができます。
なかには1960年代に話題となった「トリスを買ってハワイへ行こう!」キャンペーンのCMも流れています。当時をご存じの方はもちろん、初めてご覧になる方にも新鮮な発見があるかもしれません。

アンクルトリスのグッズ
そのほかにも、かつてサントリーがウイスキーの魅力を広めるために発行していたPR誌「洋酒天国」や、当時寿屋(現サントリー)の宣伝部に所属した柳原良平氏、開高健氏、酒井睦雄氏によって1958年に生み出され、現在もトリスウイスキーのキャラクターとして親しまれている「アンクルトリス」のグッズ、ウイスキーのミニボトルコレクションなどが展示されています。見覚えのある銘柄やグッズを探しながら眺めるのも、この展示の楽しみ方のひとつです。

4階 展望台から見える白州の美しい山の景色
館内でウイスキーづくりの歴史や白州の自然について学んだあとは、ぜひ4階の展望台へ足を運んでみてください。窓の向こうには、白州ならではの雄大な景色が広がり、天気が良い日には、八ヶ岳や南アルプスの山々を望むことができます。展示を楽しんだあとだからこそ、目の前に広がる白州の雄大な自然がより印象深く感じられるかもしれません。
今回は、白州蒸溜所内のウイスキー博物館をご紹介しました。
白州の自然や蒸溜所の歴史、そして世界のウイスキー文化に触れられるウイスキー博物館。白州蒸溜所を訪れた際は、ぜひゆっくりと館内をめぐってみてください。
【お知らせ】ご来場には事前予約が必要です。「白州蒸溜所ものづくりツアー」と「Story of the HAKUSHU」は抽選制です。詳細につきましては、白州蒸溜所のサイトをご確認いただき、ご予約のうえご来場ください。


