白州蒸溜所便り
「『白州の森』で働く仲間たち」!第5回目は貯蔵・ブレンドグループの上田さんを紹介します
2026年6月12日
こんにちは、森川ユタカです。
白州蒸溜所で働く人たちのインタビューをリレー形式で紹介していく、「『白州の森』で働く仲間たち」シリーズ。
第5回目は、白州蒸溜所の貯蔵・ブレンドグループで働く上田さんにインタビューしました。

貯蔵庫でウイスキーづくりへの思いを語る上田さん
上田さんは、2025年4月に入社し、現在は貯蔵・ブレンドグループでウイスキーづくりを担当しています。入社して1年、日々どのようにシングルモルトウイスキー「白州」と向き合っているのでしょうか。まずは、ものづくりに興味を持ったきっかけから聞きました。
森川「まずは、ものづくりに興味を持ったきっかけを教えてください。」
上田「中学校の実験の授業で、"話を聞くより手を動かす方が好きだな"と思ったことがきっかけでした。4歳上の兄も高等専門学校(高専)に通っていて、ものづくり系の仕事をしていたので、その影響も大きかったですね。本格的に興味を持ったのは高専に入ってからです。」
森川「白州蒸溜所との出会いはインターンシップだったと伺いました。」
上田「はい。4年生のときに参加したインターンシップがきっかけです。実際に来てみると、自然環境の良さに驚きました。特に白州の夏は、暑すぎず空気もすっきりしていて、とても過ごしやすいんです。」
森川「インターンシップの中で、特に印象に残ったことはありますか?」
上田「自分の仕事を楽しそうに話す人が多かったことです。説明してくれた先輩も明るくて、職場全体の雰囲気が良かったです。黙々とパソコンに向かう感じではなく、自然に会話が生まれる雰囲気が印象的でした。」

初夏の爽やかな香りが感じられる「白州の森」
インターンシップで感じた職場のあたたかい雰囲気は、入社後も変わらなかったそうです。
森川「先輩方と一緒に働く中で、"これは自分も大切にしていきたい"と感じることはありますか?」
上田「ウイスキーは時間をかけてつくるお酒なので、先輩方が積み重ねてきた品質を、自分たちも受け継いでしっかり守っていきたいです。その積み重ねがシングルモルトウイスキー「白州」の品質につながっているんだと思います。」
森川「先輩方の背中を見て、「品質を受け継ぐ」という意識が強くなったのですね。印象に残っている先輩の姿はありますか?」
上田「以前、『蒸溜所便り』にも登場されていた岩田さんです。知識や経験がとても豊富で、その考え方をもっと吸収していきたいと感じています。私が質問すると、忙しくても時間を作って聞いてくださるので本当にありがたいです。」
▼岩田さんの記事はこちら
【つくり手散歩】白州蒸溜所のつくり手をご紹介!~貯蔵編~
森川「本日(インタビューの実施日)は、新入社員の拠点配属日とのことで、上田さんも "先輩"の立場になっていくと思いますが、後輩と接するときに意識していきたいことはありますか?」
上田「目を見て話すことは心がけたいと思っています。まだできているかは分かりませんが、意識していることの一つです。」
森川「上田さんご自身が、先輩たちに丁寧に接してもらってきたからこそ、後輩にもそうありたいと思うのかもしれませんね。」
上田「そうですね。後輩に"相談しなきゃよかった"と思ってほしくないので、気軽に相談できる存在でいたいです。先輩・後輩という関係に限らず、人として誠実に接していきたいです。」
先輩から学び、後輩との向き合い方も少しずつ考え始めている上田さん。白州蒸溜所には、日々の悩みや気づきを気軽に共有できる同期の存在もあるそうです。
森川「同期の存在は、上田さんにとってどのような支えになっていますか?」
上田「分からないことや不安なことを気軽に話せるので、とても心強いです。同じ貯蔵・ブレンドグループに1人、他部署も含めると全体で同期が6人いるのですが、部署が違っても"それ大丈夫だった?"と自然に声をかけ合える関係なので助かっています。」
上田さんの言葉からは、周囲の人と丁寧に向き合いながら仕事に取り組もうとする姿勢が伝わってきました。
続いて、上田さんの現在担当している仕事内容についても聞いてみました。

貯蔵庫にはウイスキーの香りが広がっています
森川「上田さんは、貯蔵・ブレンドグループでどんな仕事をしているのでしょうか?」
上田「貯蔵庫の中の樽から原酒を出す"樽払い"という工程を担当しています。どの貯蔵庫のどの樽を出すかを判断し、実際に取り出して次の工程へつなぐ仕事です。」
森川「 "樽払い"という言葉だけ聞くとシンプルに聞こえますが、適切なタイミングで樽から原酒を取り出して、ブレンドや製品化に進めるとても重要な工程ですね。」
上田「はい。基本の流れはありますが、最終的に"どの樽をいつ、どこへ出すか"までを自分で決めています。期日までに確実に終わらせないと次工程に影響するので、緊張感のある仕事です。」
森川「実際に担当されてみて、大変だったことはありますか?」
上田「1人で樽払いを担当するようになった時は、特に大変でした。それまでは先輩と一緒に進めていたのですが、その方が別業務に移ることになり、改めて今までどれだけ支えてもらっていたかを実感しました。」
森川「1人で任されるようになって、見える景色も変わったのですね。」
上田「そうですね。責任は大きいですが、白州から出るすべての原酒に関わっているという実感があることは、大きなやりがいです。また、香りの良い原酒に出会ったときに、それを周りと共有して、"いい香りだね"と会話が広がる瞬間も楽しいです。」
森川「そうした香りの違いは、日々の仕事の中で少しずつ分かるようになっていくものなのでしょうか?」
上田「そうですね。日々の中で学んでいくことが多いです。樽から原酒を出す際に官能評価を行うので、その経験を重ねる中で、少しずつ香りの違いを感じ取れるようになっていくのだと思います。」

白州を片手に仕事への思いを語ってくれました
森川「蒸溜所で働くことの魅力・楽しさは何ですか?」
上田「ウイスキーづくりに関われることが一番大きいです。何年も何年も熟成を重ねて樽から出していくという一連の流れの一部に、自分が携われることが楽しさかなと感じています。」
森川「上田さんが携わったものが、お客様のもとへ届いていくと思うと、また違ったうれしさもありそうですね。お店などでシングルモルトウイスキー「白州」を見かけると、やっぱり気になりますか?」
上田「そうですね。スーパーなどで自然とウイスキー売り場を見るようになりました。職業病かもしれませんが、見かけるとやっぱりうれしいです。ハイボール缶の製造にも少しだけですが、携わっています。」
日々、責任ある仕事に向き合う上田さんに、今後の意気込みを聞きました。
森川「今後はどのように成長していきたいと考えていますか?」
上田「少しずつ経験を重ねながら、できる仕事の幅を広げていきたいと考えています。まずは今担当している樽払いの工程を着実に身につけながら、成長していきたいです。」
森川「一つひとつの仕事を大切にしながら、できることを増やしていきたいということですね。実際にシングルモルトウイスキー「白州」を手に取っていただいたお客様に、どんなことを感じていただきたいですか?」
上田「爽やかな森のような香りや、空気感を感じていただきたいです。あとは、バーベキューなど外で飲む「白州ハイボール」も美味しいので、自然の中でも愉しんでみてほしいです。」
森川「上田さんが携わっているシングルモルトウイスキー「白州」を、ぜひたくさんの方に愉しんでいただきたいですね!」
今回は貯蔵・ブレンドグループの上田さんを紹介しました。
インタビューを通して、上田さんが一つひとつの仕事に丁寧に向き合っている様子が印象的でした。白州蒸溜所にご来場いただいた際には、ウイスキーのつくり手たちにも思いを馳せてみてください。
次回の「『白州の森』で働く仲間たち」シリーズもお楽しみに!
【お知らせ】ご来場には事前予約が必要です。「白州蒸溜所ものづくりツアー」と「Story of the HAKUSHU」は抽選制です。詳細につきましては、白州蒸溜所のサイトをご確認いただき、ご予約のうえご来場ください。


