山崎蒸溜所便り
【山崎蒸溜所】ウイスキーづくりを支える一本の樽が歩む物語
2026年8月18日
こんにちは、水野めぐみです。
夏本番を迎え、山崎蒸溜所にも暑さを感じる日が増えてきました。
木々の緑が濃くなるこの季節、貯蔵庫では今日もたくさんの樽が静かに時を重ねています。
山崎蒸溜所をご案内していると、貯蔵庫に並ぶ数多くの樽に関心を持たれるお客様が多くいらっしゃいます。
蒸溜したばかりの無色透明な原酒は、その樽の中で長い年月をかけて熟成し、琥珀色の美しい色合いや複雑な香り、豊かな味わいを育んでいきます。

貯蔵庫の熟成樽
そんなウイスキーづくりに欠かせない樽ですが、どのようにつくられ、使われているかご存知でしょうか。
山崎蒸溜所で使われている樽は、一度使われて役目を終えるわけではありません。原酒の熟成を終えた後も、役割を変えながら長い年月にわたってウイスキーづくりを支え続けています。
今回は、そんな「樽の一生」をたどりながら、山崎蒸溜所ならではのものづくりをご紹介します。

樽に使われるホワイトオークの原木
写真のホワイトオークをはじめ、ウイスキーづくりを支える樽には、大自然の中で育ったさまざまな木材が使われています。長い熟成に耐えられるよう、木の中心から放射状に切り出した「柾目板」を使い、樽職人が一つずつ丁寧に組み上げます。

職人が使用する道具と組み立て前の樽
釘を使わず帯鉄で締めてつくられる樽は、長い年月をかけて原酒を育む大切な存在です。サントリーでは、一本の樽をその役割を変えながら、長く大切に使い続けています。

熟成回数を記録した「正」の字
ウイスキーの熟成に初めて使用する樽は「ファーストフィル」と呼ばれます。新樽だけでなく、シェリーやバーボンなど、ウイスキー以外のお酒の熟成に使われた樽を、初めてウイスキーの熟成に使用する場合もファーストフィルにあたります。
樽材由来の豊かな香りや成分を原酒へもたらすのが特長です。
さらに使用を重ねた樽は「リフィル」となり、穏やかでバランスのよい熟成を支える存在へと役割を変えていきます。
貯蔵庫に並ぶ樽をよく見ると、樽肌には熟成の回数を示す「正」の字が書かれています。静かな貯蔵庫の中で、樽が重ねてきた時間を感じられる印です。山崎蒸溜所を訪れた際は、樽に書かれた記録にもぜひ注目してみてください。そこには、樽を大切に使い続けるサントリーのものづくりへの想いが息づいています。

ショップで販売している樽材グッズ
熟成という大切な役目を終えた樽は、そのまま役割を終えるわけではありません。
樽材は、コースターやマドラーなどの樽材グッズへと生まれ変わり、新たなかたちで活用されています。
山崎蒸溜所のショップでは、ウイスキーづくりを支えてきた樽材を使ったアイテムをご用意しています。

オーク樽を使用した「コースター」と「マドラー」
おすすめのひとつが、オーク樽を使用した「コースター」です。樽材ならではの木目や風合いは一つとして同じものがなく、ご自宅でも蒸溜所の雰囲気を感じていただけます。
もうひとつは、山崎蒸溜所限定のロゴ入りマドラーです。ウイスキーを楽しむ時間にそっと寄り添う一本として、ご自宅での一杯をより愉しいひとときに彩ります。
一本の樽は、原酒を育て、役割を変えながらウイスキーづくりを支え続けます。そして熟成を終えた後も、樽材グッズとして新たな価値を生み出しています。山崎蒸溜所へお越しの際は、貯蔵庫に並ぶ樽はもちろん、ショップに並ぶ樽材グッズにもぜひ目を向けてみてください。
ご自宅でウイスキーを味わうたび、山崎蒸溜所で歩んだ一本の樽の物語を思い出していただけたら幸いです。
・樽オーク コースター丸型 1,500円(税込)
・樽オーク マドラー 902円(税込)
※ショップでの取扱商品、価格、レイアウトは予告なく変更となる場合がございます。
【お知らせ】山崎蒸溜所のご来場には事前予約が必要です。詳細につきましては、山崎蒸溜所のサイトをご確認いただき、ご予約のうえご来場ください。
なお、「ものづくりツアー」、「ものづくりツアープレステージ」ともに大変ご好評をいただいており、当選しにくい状況が続いています。そのため、先着順のウイスキー館見学も併せてご検討いただけますと幸いです。


