サントリーウイスキー蒸溜所便り

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白州蒸溜所便り

【白州蒸溜所】秋のフォトレポートをお届けします

2025年11月27日

こんにちは、森川ユタカです。
ひんやりとした秋風が森をやさしく渡り、"白州の森"の木々も鮮やかに色づき、ウイスキーづくりを見守る森の空気も日を追うごとに透明感が増してきているように感じます。

多種多様な自然や生き物と共生している"森の蒸溜所"。今回は、そんな秋の気配に包まれた白州蒸溜所の様子を、白州の森の写真とともにお届けします。


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オレンジに色づく桜の葉


バードサンクチュアリの小路の中、ふと足を止めて空を見上げると、 桜やモミジがオレンジや赤に染まり、足元にはドングリや松ぼっくりが転がっています。

歩くたびにカサッと音を立てる落ち葉。ふと立ち止まって深呼吸すると、森の甘い香りと土の湿り気が混ざり合い、まさに季節の変わり目を肌で感じます。白州の森は、静けさの中にも生命の息づかいがある。そんな心地よい時間が流れています。


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バードブリッジの隣に広がる「ドウダンツツジ」

ビジターセンターからバードブリッジに向かうと、真っ赤に染まったドウダンツツジが出迎えてくれます。

ドウダンツツジの名は、枝分かれの形が、かがり火をたく「結び灯台」という燭台に似ていることに由来し、昔は「トウダイツツジ」と呼ばれていたとのことです。春には小さなベル型の白い花を咲かせますが、秋のドウダンツツジはまったく別の姿です。透き通る光を受けた葉が輝き、まるで森全体が灯されたような美しさです。


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甘い香りが秋を感じさせる「キンモクセイ」

場内を歩くと、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってきました。

キンモクセイは、モクセイ科の常緑広葉樹である「ギンモクセイ」の変種で、日本の三大芳香木(さんだいこうぼく)のひとつとしても知られています。橙黄色の小さな花から放たれる甘くやさしい香りは、風に乗ってふいに鼻先をくすぐります。

花は控えめながら、その存在感は抜群。「謙虚」という花言葉の通り、静かに季節を告げてくれる秋を象徴する植物です。思わず足を止めて深呼吸をすると、白州の森がひときわ澄んで感じられました。


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10月上旬の「セイヨウナナカマド」

ツアー中、バスの窓の外に目をやると、真紅の実をつけたセイヨウナナカマドが見えます。

セイヨウナナカマドはバラ科の植物で、街路樹や公園樹として広く親しまれていて、春には白い小花、夏には青々とした葉、そして秋の鮮やかな赤と、その移ろいの美しさは、自然のリズムを教えてくれるようです。
一粒一粒が太陽の光を受けて輝き、森の中で小さな灯りのように瞬いていました。


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秋の日差しを受けて咲く「ミヤギノハギ」

ツアーを終えてバスを降りると、「ミヤギノハギ」がやさしい色合いで迎えてくれます。 「ミヤギノハギ」は宮城県に多く自生していたことから、「宮城野の萩」にちなみ「ミヤギノハギ」と名付けられたとされています。小さな花が枝先に集まり、風に揺れる姿はどこか懐かしく、秋の白州に穏やかな余韻を残します。

秋の白州蒸溜所の様子は、いかがでしたでしょうか?
この森に息づく植物や動物たちは、長い時間をかけて豊かな土壌をつくり出しています。その土にしみこんだ雨や雪は、約20年の歳月を経て地下水となり、やがてウイスキーづくりに欠かせない天然水になります。白州のウイスキーは、森が育てた水の味。

ご来場の際は、ウイスキーの香りとともに、四季折々の自然が織りなす白州の息吹を、ぜひ体で感じてみてください。

今回紹介できなかった植物の一部は、昨年の★「秋のフォトレポートの記事」 でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

【お知らせ】ご来場には事前予約が必要です。「白州蒸溜所ものづくりツアー」と「Story of the HAKUSHU」は抽選制です。詳細につきましては、白州蒸溜所のサイトをご確認いただき、ご予約のうえご来場ください。


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