当時の日本は高度経済成長期にあり、経済発展こそが全ての価値観の中心に捉えられ、そのことに何の疑いも抱かない時代。
そうした中で、人間が決して忘れてはならない
「人間らしさ」「人間性」を訴えた広告です。
柳原良平氏は、この広告のイラストレーションについて、「思い出に残る傑作のひとつで、とにかく親しみのある乱雑な居心地のよい部屋、そこに人間らしさを感じさせようと思った。」と語っています。1)
1)柳原良平.アンクルトリス交遊録.中公文庫,2025, 276p
色刷りの新聞一頁広告に、アロハ姿にレイをかけたアンクルトリスとハワイの地図、名所、名物を配したイラストレーションで派手に打ち出した特売キャンペーン。
トリス1本に、2枚の抽選券が付いてきて、1等は当時の金額で39万6455円のハワイ旅行積立預金証書が100名にあたるという大特価キャンペーンを実施しました。
この派手な大特売が人々の注目を集め、当時の漫画やコントには“○○して××しよう”という語呂合わせが流行するほどでした。2)
2)柳原良平.アンクルトリス交遊録.中公文庫,2025, 70p