人材確保のカギは「企業の魅力向上」!
採用強化に効くブランディング戦略とは
近年、日本社会は少子化や働き方の多様化という大きな潮流に直面しており、企業の採用活動は難しさを増しています。そのような中で、企業の魅力向上は人材確保に必要不可欠な要素だといえるでしょう。「ここで働きたい!」と強く思ってもらえる企業になるには、どうしたらよいのでしょうか。本コラムでは、企業の魅力向上の具体的な方策や注意点について解説していきます。
目次
企業の魅力向上が採用戦略に与える影響を知ろう
企業の魅力向上は多角的なメリットをもたらします。まずは採用に及ぼす影響について探っていきましょう。
企業の魅力とは何か?
「企業の魅力」とは、求職者がその企業に興味・関心を持ち、「ここで働きたい」と感じるポイントの全てだといえます。例えば企業イメージや企業風土、仕事の内容、待遇、労働時間、ワークライフバランス、福利厚生などが挙げられます。また、職場の雰囲気、上司や同僚の人柄やコミュニケーションの良さなども含まれます。
魅力的な職場づくりは採用戦略の重要な鍵
少子化で労働人口が減り、働き方も価値観も多様化した今、会社と求職者の関係は大きく変わりました。今や企業は「選ぶ側」ではなく「選ばれる立場」になっています。
厚生労働省の調査によれば、「魅力ある職場づくり」への取り組みの実施期間が長い企業ほど、業績が向上するとともに、正社員の人材確保について「量(人数)・質ともにできている」と回答する割合が高くなっています。
出典:厚生労働省「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」(平成27年)
「この会社で働きたい」「魅力的な企業だ」と思われるようになれば、採用活動が順調になり、採用コストも削減できます。従業員に愛着を持たれる企業になれば、離職率も低下して一層採用コストが下がります。特に、若年層の求職者はSNSや口コミなどを通じて企業の情報を入念に調べているため、企業の魅力向上は採用戦略に大きな影響を与えます。また、リファラル採用につながる可能性も高まるでしょう。
企業の魅力向上がもたらす具体的なメリット
前述のとおり、企業の魅力向上はさまざまな面でポジティブな影響をもたらします。具体的なメリットを見ていきましょう。
求職者の応募が増える
魅力的な情報は、採用媒体の閲覧数や応募者数を増加させ、結果として質の高い人材が集まりやすくなります。これにより、採用活動の効率が向上し、企業はより多くの選択肢の中から最適な人材を選べるようになります。
離職率が低下する
職場に魅力を感じる従業員は長く働きたいと感じ、従業員満足度が高まります。これにより、定着率が向上し、新たな採用コストを削減できます。従業員の定着は組織内の知見やノウハウの蓄積にもつながり、生産性の安定に寄与します。
業績が向上し競争力が高まる
魅力的な企業は、お客様や取引先からの信頼も得やすいもの。これは、従業員の満足度が高まり、やる気が向上し、結果的に生産性が上がって業績も伸びるという好循環を生み出すからです。業績が上がれば、さらに福利厚生や労働環境に投資でき、魅力がより高まります。企業の魅力向上は、会社全体を元気にする「ポジティブ・スパイラル」の始まりといえるでしょう。
企業の魅力を高めるための方策とは?
企業の魅力を向上するための具体的な方法について確認していきましょう。
ブランドイメージを強化する
ロゴや広告だけでなく、企業理念や実績、口コミも含むトータルな印象形成を行います。ブランディングは継続的な情報発信が欠かせませんから、運用体制を整えることが重要になります。
働きやすい職場環境を整える
テレワークやフレックスタイムなどの導入、ワークライフバランスの見直しで労働環境を整え、働き方改革を進めましょう。ハラスメント対策も重要です。「労働環境の整備」と「心理的安全性」の二本柱を確保します。
福利厚生と報酬制度を充実させる
住宅手当やリモート手当、育児支援制度、インセンティブ制度など、従業員の生活を支え、頑張りをきちんと評価する福利厚生や報酬制度を整えます。従業員にとって「納得感ある待遇」を得られるかどうかが鍵となります。
キャリアアップの機会を提供する
社内キャリアパスの明確化や社内公募制度、外部研修、副業支援制度などの充実を図りましょう。これからのキャリア支援は単なる昇進や外部研修だけでなく、社内でさまざまな経験やスキルを積める「社内流動性」を高めることが大切です。従業員は転職しなくても社内で新しい挑戦ができ、結果的にやる気や定着率がアップします。若手やミドル層が将来を描けるようにする工夫が求められます。
企業内部からの魅力向上戦略とは?
ここからは、より具体的な魅力向上戦略の方策を解説します。まずは、企業内部で行えることを探っていきましょう。
従業員のモチベーションを向上させる
従業員のモチベーションは、企業の魅力を内側から高めるのに不可欠です。定期的なフィードバックや人事評価の見直し、表彰制度、社内FA制度などが効果的です。
また、従業員が自社にどれだけ共感し、信頼し、貢献したいと思っているかを測る「従業員エンゲージメント調査」も有効です。従業員の意見が経営陣に届き、それに対して企業が動くことで、従業員は「自分たちの声が大事にされている」と感じ、モチベーションがアップします。
共通の価値観を醸成する
1on1ミーティングや朝礼、社内イベント、社内報などで共通の価値観や信頼感を育むことも、従業員同士の絆を深め、エンゲージメントを高める上で重要です。
リーダーシップの強化と育成に注力する
中間管理職や次世代リーダーの育成は企業全体の魅力に直結します。リーダーが魅力ある行動を示すことで、組織が活性化し、企業の信頼性も向上します。
企業ブランディングとしての 魅力向上戦略とは?
次に、株主などのステークホルダーや一般的な社会認知、就活生に対するアピールといった企業の外部に向けての 魅力向上戦略の方策を解説します。
企業の実績や魅力を効果的にPRする
テレビやWebへの露出や、PR記事など企業の実績や魅力を可視化する広報活動を行います。ターゲットに合わせた発信戦略を心がけましょう。
ソーシャルメディアを活用してブランディングを行う
InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeといったソーシャルメディアは「リアルな職場風景」や「従業員のm人柄や雰囲気」を発信する上で非常に有効です。採用担当者が顔出しで発信したり、オフィス近隣のグルメやオフィスファッションなどカジュアルなコンテンツを投稿したりすることで、共感を呼ぶことができます。
CSRに取り組むことで信頼を積み重ねる
事業所周辺の清掃活動、地域振興イベントへの協賛、教育支援や環境保全など、企業の社会的責任(CSR)を果たすことで信頼性を向上できます。コツコツと実績を積み重ねることで、地元人材の応募が増える可能性もあります。
企業の魅力向上の施策アイデア!自販機スペースの活用も?
ここからは、採用成功事例のご紹介です。具体的な施策の参考にしてください。
中小企業でも実現可能!成功事例を見てみよう
以下は、経済産業省「ミラサポplus」(中小企業向け補助金・総合支援サイト)に紹介されている事例です。
【従業員36名の中小企業】
愛知県にあるメーカー。採用応募者数の低迷や高い離職率に悩んでいた。
(実施した施策)
・企業認知度の向上に向けてホームページを一新し、「女性目線で働きやすい職場」をPR
・女性の多様なライフステージに対応する独自の制度を創設(育児や介護時に小分けで使える1.5時間単位の有給休暇、孫の誕生時に1か月の休暇がとれる制度など)
・社長や担当上司との1on1ミーティングの実施
・インターン生の積極的な受け入れ など
これらの取り組みの結果、大卒の新卒採用に成功。採用応募数や女性の就職も増加した。
※出典:ホームページのリニューアルで、「女性目線で働きやすい職場」のアピールに成功。|ミラサポplus
【従業員40名の中小企業】
三重県にある建設会社。技能工の高齢化や長時間労働による社員間コミュニケーション不足に悩んでいた。
(実施した施策)
・「お仕事見学会」や「インターンシップ」を通じた新卒者への魅力発信
・長時間労働や休日出勤などの慣習を打破するために、インタラクティブホワイトボードやフリーアドレスの導入
・「グッドジョブ制度」「グッドアテンダンス制度」などで表彰や手当を支給 など
これらの取り組みの結果、技能工の新卒採用に成功。また、上層部と従業員の間のコミュニケーション向上、残業時間の削減や顧客の増加などにつながった。
【注目】従業員のコミュニケーション活性化やモチベーション向上に自販機スペースを活用!
企業の魅力向上に欠かせないのが、経営層や従業員の間の良好なコミュニケーションです。
当社の「社長のおごり自販機」は、カフェスペースやリフレッシュスペースに設置することで、社内コミュニケーションを自然に活性化する仕掛けです。飲料を無料でもらうためには、2人で社員証を同時にタッチする必要があります。「雑談のきっかけをつくり、社内コミュニケーションの活性化につながる」と導入する企業が増加中です。
導入後のサービス利用率は96%と高い数字。利用した人の84%が「コミュニケーションのきっかけになった」と感じ、86%が「周囲に相談しやすくなった」という成果につながっています。
【導入事例】古河電工パワーシステムズ株式会社様
総合電力機材メーカーの古河電工パワーシステムズ株式会社様では、従来から、熱中症対策として従業員に飲料を提供する仕組みがありました。そこにかかっていた費用を「従業員の安全対策+福利厚生対策」として、「社長のおごり自販機」の導入・運用に割り当てることにしたのです。
従業員からは「自販機までの道中での会話がコミュニケーションになる」、「新しいサービス提供のヒントになりそう」などの前向きな意見が出ているとのこと。また、自販機のトップボードに社長の写真とキャラクターのロゴを掲示。「親近感がわく」という声が上がっているそうです。
魅力向上のためのステップと注意点
企業の魅力向上には持続的な取り組みが不可欠です。効果を最大化し、長期的な成果を得るためには、体系的なステップを踏みながら、陥りやすい失敗を避ける必要があります。
最初のステップは小さな一歩から
まず、現状把握と課題の洗い出しをしましょう。従業員エンゲージメント調査などを通じて、自社の現状と課題を客観的に把握します。その上で、効果が見えやすく、従業員のモチベーション向上につながりやすい「クイックウィン」のある施策から着手します。例えば、社内制度の明文化やSNS発信内容の見直し、定期的な1on1ミーティングの導入などが挙げられます。短期的な成功体験は、従業員に変化への期待感と参加意識を醸成し、変革への弾みをつける上で有効です。
企業の魅力を持続的に向上し続けるために
企業の魅力向上を持続させるためには、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)の実践が不可欠です。施策の効果を定期的に測定し、改善を繰り返すことで、より効果的なアプローチへと洗練させていきます。KPI(重要業績評価指標)を設定し、施策の効果を見える化することも重要です。
魅力向上におけるよくある誤解とその対策
表面的な施策(例:実態と乖離したイメージの採用広告)は効果が薄いばかりか、信頼の低下につながります。また、制度だけ整っていても、活用されていなければ不信感を生んでしまいます(例:育児支援制度があっても利用実績がない)。
魅力向上は単なるマーケティング活動ではなく、企業そのものを変革する内部からの取り組みです。現場との対話や従業員の声を反映する仕組み、そしてPDCAサイクルを通じて、言行一致していることを内外に示していきましょう。
まとめ
魅力のある企業は、応募者の質量の両面で優位に立ち、定着率や業績にも良い影響をもたらします。企業の魅力向上に取り組むことで、企業ブランディングや顧客満足度の向上、地域との関係強化などにもつながるでしょう。「人を惹きつける企業」であり続けることは、これからの時代における最強の経営資源の一つだといえます。
先にご紹介した、当社の「社長のおごり自販機」は導入満足度98%。従業員同士のコミュニケーションが自然に活性化していき、ひいては企業の魅力向上に寄与するサービスだといえます。検討を考えている方は、ぜひサイトをご覧ください。

