こどもの高さの温度は同じ場所でも、こどもと大人では感じている暑さが違うことがあります。
身長の違いが生む温度差と「こども気温」の特徴を、
検証結果をもとにひもときます。
身長が低いこどもは、地面の照り返しによる暑さの影響を受けやすく、
熱中症リスクが高まります※。
この実験では、夏のような晴れた環境のもとで、
身長差によってどの程度温度が異なるかを検証しました。
※参考:環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」


画像提供:サントリー「グリーン ダ・カ・ラ」×株式会社ウェザーマップ ※サーモグラフィー画像(表面温度)および気温は、ウェザーマップとの共同検証実験より。(2023年5月・晴天時・無風・30℃以上の環境下・市販の測器による計測)※照り返し影響などにより、大人の高さより気温が高くなりうるこども特有の暑熱環境を「こども気温」とする。
大人の胸の高さの温度は31.1℃、こどもの胸の高さでは38.2℃となり、約7℃の差が生じるケースもあることが確認されました※ 。さらに、サーモグラフィーによる表面温度の計測では、大人は下半身のみが赤く表示されるのに対し、こどもの高さでは首から下が全て赤く表示されました。背が低いこどもは、大人よりも厳しい暑熱環境にあり、熱中症の危険度が高まることが推測されます。
※実験概要に記載の一定条件下での参考数値。
気象予報士・
熱中症予防管理者/指導員
多胡 安那さんに
聞きました!
多胡 安那さん プロフィール
2013年より株式会社ウェザーマップ所属。気象予報士・熱中症予防管理者/指導員。テレビ・ラジオ・WEBメディアでの天気コーナー出演、ニュースの執筆などを担当し、熱中症に関するコラム執筆や講演も多数。防災士などの資格も取得し多方面で活躍中。
高さが低いほど照り返しで温度が上がることは認識していましたが、70cmの差で7℃も違った結果には驚きました。こどもの高さ80cmでは38.2℃と体温を超えており、熱中症リスクが非常に高い環境です。
私自身にも幼いこどもがいますが、自分の感覚で長袖を着させたところ、こどもが暑そうにしていた経験があり、大人とこどもの熱に対する感度の差を実感しました。特に幼いこどもは、体温調節機能が未熟で、不調をうまく伝えられないこともあるため、大人が「こども気温」を意識し、自分の感覚よりもシビアにこどもの熱中症対策をすることをお勧めします。