2026.05.11

文系・未経験からエンジニアへ。「デジタル&テクノロジー部門」の新卒採用から切り拓くキャリア

文系・未経験からエンジニアへ。「デジタル&テクノロジー部門」の新卒採用から切り拓くキャリア

サントリーのデジタル&テクノロジー部門で活躍する社員を特集する本シリーズ。第7回目は、コース別新卒採用「デジタル&テクノロジー部門」で入社した、サントリーホールディングス株式会社 デジタル&AI本部 デジタル&AI変革推進部の河島実咲さん。未経験から「文系×デジタル」というキャリアをどう歩んできたのか、挑戦の軌跡についてお聞きしました。

「魔法みたい」なデジタルを、自分の武器に変える

新卒採用の「デジタル&テクノロジー部門」で、2022年にサントリーへ入社した河島さん。大学では経営学部で国際マーケティングを専攻。家電メーカーとの協働で海外市場の戦略立案に取り組むなかで、デジタル領域への関心が生まれたといいます。

河島さん:学生時代に実践的なビジネスに触れた経験から、お客様の声を表面的に捉えるだけでなく、行動データを精緻に収集し、そこから未知のニーズを読み取り、商品や体験に進化させる大切さを学びました。このプロセスを高速に回すためには、今はデジタルの知識が不可欠です。

それまでは文系畑で、WEBがどうやって動いているのか、まるで魔法のように感じていたぐらいデジタルには疎かったのですが、自分のやりたいことを仕事にするためにも、デジタルの領域に飛び込みたいと考えるようになりました。サントリーのコース別採用には、「ビジネス部門」以外にも「デジタル&テクノロジー部門」があり、学部や専攻に関係なく挑戦できる点が魅力でしたね。

入社4年目、デジタル&AI本部でソフトウェアエンジニアとして活躍する河島さん。

学生時代は「数学が苦手だった」という河島さんにとって、理系のバックグラウンドがほとんどない状態での挑戦でしたが、不安よりも期待が勝ったと振り返ります。

河島さん:高校時代に会社の課題を解決するビジネスコンテストに出るほど、経営や戦略立案への興味は昔からありました。さらに新卒でデジタル分野にチャレンジすることで、将来的にはビジネスとテクノロジーの両方を語れる人材になりたいと思い、志望しました。

システム開発はエンジニアだけでなく、デザイナーやインフラなど多様な専門家の協力で成り立つからこそ、課題の本質を正しく捉え、異なる立場の人たちをつないでいく力が求められます。そうした力は文系学部での学びを通じて培ってきたものであり、それを「強み」に変えていけると感じました。

デジタル部門において「”文系出身”はネックではなく、強みだと考えています」と、河島さん。

入社後は、約3カ月のシステム研修からスタート。IT知識がゼロの状態で、想像以上に大変な日々が待っていました。

河島さん:デジタル部門の新卒採用の同期は10人。そのうち、文系出身は私を含めて2人でしたが、理系出身者もシステム開発やプログラミングはほぼ未経験だったので、実質的に全員が同じスタートラインでした。

正直、3カ月という短期間でプログラミングの基本やシステムを理解するのは容易ではありませんでしたが、上司におすすめしてもらった本を片っ端から読んだり、講師の方に積極的に質問するなど、必死に食らいついていきました。挫折しなかったのは、同期のメンバーのおかげです。励まし合い、支え合ったことで強い絆が生まれて、今でも年に一度は一緒に旅行をするほど仲よしですね。

「さまざまな苦楽をともにした仲間」という、デジタル部門の同期メンバーと撮影。

「わからない」から始まった、若手女性エンジニアの成長

研修後、自らエンジニアチームを希望してサントリーウエルネスのDX推進部に配属となった河島さん。健康行動アプリ「Comado」の開発を担当するなかで、大きな壁にぶつかります。

河島さん:エンジニアを志望したのは、表面的なアイデアだけにとどまらず、システムなどの実現可能性まで踏まえて、企画や価値を生み出せる人材になりたかったからです。しかし実際の業務では、ひとつの技術を知っているだけでは不十分。コードの管理やインフラの知識、設計思想に至るまで、さまざまな観点を理解してそのすべてをつなげることで、初めて安定したサービスをつくることができます。

日常会話の内容から会議に出てくる専門用語まで、1年目はとにかくインプットの連続でした。ひとつひとつの知識を吸収するだけでなく、それらを結びつけて体系的に理解することを意識していました。そのために週3〜4回はメンターの先輩社員に1on1をお願いして、疑問点を質問するだけでなく、自分が何をわかっていないのかを確認する場としても活用していました。

直近では「データベーススペシャリスト試験」など、学んだことを整理し定着させる手段として資格取得にも熱心に取り組む。

着実にエンジニアとしての基礎体力を積み上げながら迎えた配属3年目。コールセンター業務の改善プロジェクトで、8名チームのリーダーを任されることになりました。

河島さん:コールセンターからは「オペレーターの負荷が高い」という課題だけが上がっていたのですが、最初は何が本質的な問題かわかりませんでした。そこで、チームメンバーと現場へのヒアリングを重ねてテストを繰り返すことで、課題の解像度を高めながら、施策の効果を段階的に上げていくことにしました。

リーダーとして大事にしたのは、どの課題に取り組むかを見極めることです。課題は山ほどありますが、人手や時間などリソースには限りがあります。事業の状況や現場の声、メンバーのスキルを踏まえて、何にいつコミットすればアウトカムが最大化するかを常に考えていました。

ソフトウェアエンジニアはコードの読み書きだけでなく、課題の本質を汲み取る力も重要。

河島さん:最終的には、複数システムを横断する検索システムを導入し、オペレーターの皆さんにとても喜んでもらえるような業務改善を達成することができました。課題の特定から解決まで、一気通貫でやり遂げることができたことに、やりがいと喜びを感じましたね。

2025年9月からはサントリーホールディングスのデジタル本部(現 デジタル&AI本部)へ異動となり、生産から販売にまたがる全社的な「バリューチェーン変革プロジェクト」に参画。総勢200名近くが関わる大規模なプロジェクトです。

河島さん:原料調達リスクや物流コストの増加、サステナビリティへの対応など、昨今の社会情勢や事業継続上の課題に柔軟に対応していくために、サプライチェーンに関わる業務の仕組みを変革することがミッションです。

「商品がお客様の手元に届くところまで、デジタルが役立つシーンは無限にあるはず」と河島さん。

河島さん:そのなかで、私が担当するのはデータ基盤の構築と、物流領域の概念モデリング。モデリングとは、「言葉の意味をそろえ、業務の構造を整理すること」です。たとえば、「在庫」「出荷」といった言葉が部署ごとにどう捉えられているかを整理し、現実の業務とシステムのズレをなくしていきます。

目に見える画面や機能をつくるわけではありませんが、長く使えるシステムの「骨組み」となる重要な工程です。現場、ビジネス、システムのそれぞれの視点をつなぎながら、システム全体の考え方を構築していくところに、大きなやりがいを感じています。

デジタル以外にも開かれた、サントリーでのキャリアの可能性

一般的には男性中心で機械的なイメージを持たれがちなITエンジニアの最前線。しかし、河島さんはサントリーのデジタル部門は「互いの専門性を尊重し合う文化」と、その雰囲気を語ります。

河島さん:人によって専門や得意な領域が違うからこそ、お互いをリスペクトして協力し合う空気があります。女性も3割ほどいて、女性が働きにくいということは一切ありません。古いやり方に固執せず、課題に合ったよりよい手段を柔軟に取り入れようとするカルチャーは、サントリーのなかでも突出している気がします。

キャリアパスはデジタル以外にも開かれているが、「今は技術的な専門性を深めるフェーズだと思っています」。

河島さん:「デジタル&テクノロジー部門」の新卒採用といっても、2部署目以降は営業などの別の道に進む可能性は閉ざされておらず、さまざまなキャリアパスを描くことも可能です。広く奥深いIT領域で専門性をしっかりと身に付けながら、一方で自分が目指すキャリアを主体的に形成していける点も、サントリーのよさだと思っています。

「日々新しい学びや発見があって充実しています」という河島さんですが、プライベートでは隔週の図書館通いを欠かさないほどの読書好き。オンとオフのメリハリも大切にしています。

河島さん:学生時代は柔道などの部活動に打ち込んでいたぶん、社会人になってからは家でゆっくりと過ごすことが多いです。特に読書は学びを得られますし、気分転換になるのがいいですね。ほかにも、休日は動画配信サービスで映画を観たり、友人と飲食店巡りやスポーツ観戦をしたりして楽しんでいます。

趣味は読書で、「小説や心理学の本、ビジネス書などジャンルを問わず読んでいます」。

河島さん:今後はエンジニアとしての専門性をさらに高めていくことが目標です。AIをはじめとする技術を「使える」だけでなく、その背景や強み・弱みまで理解し、事業課題にどう生かすかを考え、実現できるようになりたいと思っています。

サントリーのデジタル部門は、いい意味で型が決まっておらず、若手でもどんどん意見を発信できる環境です。最終的に大事になってくるのは、スキルよりもマインド。デジタルに少しでも興味がある方は、年齢や性別、文系理系や経験の有無を問わずに、ぜひ一歩を踏み出してほしいですね。

※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部

【サントリーのデジタル&テクノロジー部門の記事はコチラ!】

河島 実咲

河島 実咲Misaki Kawashima

サントリーホールディングス株式会社
デジタル&AI本部 デジタル&AI変革推進部

2022年、サントリーホールディングス株式会社に新卒入社。サントリーウエルネス株式会社DX推進部にて、アプリケーション開発やコールセンター業務改善のリーダーを経験。2025年9月より現職で、「バリューチェーン変革プロジェクト」ではデータ基盤構築・物流領域の概念モデリングを担当。

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