サントリーウイスキー蒸溜所便り

閉じる

山崎蒸溜所便り

ウイスキーの伝道師に聞く!~山崎ウイスキー館の魅力・前編~

2017年10月17日

こんにちは、水野めぐみです。
山崎ウイスキー館の魅力を新たな視点からご紹介したいとの想いから、今回は"ウイスキーの伝道師"にお話をお聞きしました!


その"伝道師"とは、サントリースピリッツ(株)ウイスキー部の佐々木太一スペシャリストです。全国各地を駆け巡りながら、さまざまなウイスキーイベントやセミナーでサントリーウイスキーの魅力をお客様に伝える、まさに"ウイスキーの伝道師"なんですよ。


実は、佐々木スペシャリストはバレーボール元日本代表選手で、ワールドカップや世界選手権で活躍。
引退後は、サントリー社内資格「ウイスキー・アンバサダー」を取得し、更にスコッチ文化研究所の資格認定制度の中でも最難関資格である「マスター・オブ・ウイスキー」の初代合格者となるなど、卓越した知識とウイスキーへの愛情は誰にも負けません!


今回は、世界の様々なウイスキー蒸溜所も知る佐々木スペシャリストの視点で、山崎ウイスキー館の見どころを、2回に分けてお伝えしていきます。


20171017_sasakiSP_TOP.jpg
まずはインタビュー前に山崎ウイスキー館前で撮影
佐々木太一スペシャリスト


インタビューは、まず初めに、山崎蒸溜所の入り口からスタート。


水野「山崎蒸溜所に来て下さったお客様に、ぜひ見ていただきたいポイントはありますか?」
佐々木スペシャリスト(以下佐々木SP)
「山崎蒸溜所の見どころとして、山崎ウイスキー館やモルトウイスキーの製造工程を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、蒸溜所に入る前からお客様に楽しんでいただけるこだわりのスポットがあるんですよ。例えば踏み切り横のポットスチルです。」


20171017_sasakiSP_004.jpg
山崎蒸溜所の入口付近にあるポットスチル
実際に使用していたもので、山崎蒸溜所のモニュメントのような存在です


佐々木SP「ここは、来場されたお客様が最初に写真を撮られる場所なんです。ポットスチル全体が見られるように花の植え方なども工夫しているんですよ。手前に植えている花も、毎年異なる色を選んでいます。」
水野「お花の色が変わるだけで入口付近の雰囲気も変わりますよね!敷地内の植物は、専門のスタッフが日々丁寧にお手入れをしているんですよね。」
佐々木SP「季節を変えて再度訪れていただいても、また異なった山崎の風景をお楽しみいただけるのではないでしょうか。山崎は、日本らしい四季の移ろいを感じられる土地ですので、ぜひ敷地内の植物にも注目しながら散策していただきたいですね。」


季節の植物を眺めながら遊歩道を進み、いよいよ山崎ウイスキー館へ。
水野「見どころたくさんの館内ですが、どのような視点で館内を回るのがおすすめでしょうか?」
佐々木SP「サントリーのウイスキーづくりは、常に"継承と革新"を念頭において歩んできた歴史があるんですね。そんなサントリーウイスキーの歴史を視覚的に感じることができる場所が、2階にある歴代ウイスキーの展示ブースです。」


20171017_sasakiSP_002.jpg
ウイスキーボトルを並べた展示
操業開始からサントリーが世に送り出したウイスキーの一部を
年表とともに見ることができます


佐々木SP「時代を追いながら見ていただくと、昔を思い出して懐かしい気持ちになっていただけけるポイントがあるかもしれません。また、ボトルをじっくり見てみると、ラベルのデザインの変遷にも気づけるかもしれませんよ。
ご興味を持っていただいた方は、当時の時代背景を調べてみたり、サントリーの歴史の本などを合わせて読んでみると面白いと思います。ぜひ、日本人にウイスキー文化を根付かせようとした、サントリーの創業者・鳥井信治郎の熱い想いを感じていただきたいですね。」


20171017_sasakiSP_001.jpg
ウイスキーボトルの展示を見ながら
その見どころを語る佐々木スペシャリスト


佐々木SP「そして、山崎ウイスキー館に来ていただいたのならば、ぜひ"見る"以外にも色々と"体感"していただきたいですね。」


続いて向かった場所は、同じくウイスキー館内2階の製造工程のミニチュア模型展示。
見ているだけでも製造工程の流れを時系列でイメージすることができると、多くのお客様にご好評いただいている展示です。


20171017_sasakiSP_003.jpg
ミニチュア模型で、モルトウイスキーの製造工程をぜひ感じてください


水野「私は、時の恵みを実感できる樽熟成の工程を再現した、ずらりと並ぶ樽が好きなのですが、佐々木スペシャリストはどのようなところに魅力を感じますか?」
佐々木SP「ウイスキーの独特の世界観ともいえる樽熟成の工程は、非常に神秘的ですね。私は、蒸溜工程も魅力的だと思います。実は蒸溜工程は、シンプルでありながらウイスキーづくりには欠かせない文明や歴史があって、それを紐解いていくと、実に奥深く面白いものがあります。
そして、この2階の回廊スペースの展示で各工程の解説をご理解いただいた後は、外にあるポットスチルにぜひその手で触れてみてください。これは、山崎蒸溜所の操業開始当時に実際に使用していた再溜釜です。
"本物"に触れることで、サントリーのウイスキーづくりへの想い、こだわり、"継承と革新の精神"を感じとることができるのではないでしょうか。」


更なる見どころの説明とともに、話が進むにつれ、より熱くウイスキーへの想いを語る佐々木スペシャリスト。
後編では、「テイスティングの楽しみ方」についてご紹介を予定していますので、ぜひお楽しみに!


【山崎ウイスキー館の入場には予約が必要です(要予約)】
2016年1月より、山崎ウイスキー館のみご利用のお客様も予約が必要となりました。
予約なくご来場の場合、場内混雑時には入場できない場合がありますので、事前に予約をお願い致します。
※「山崎ウイスキー館見学」をご予約の場合、製造工程見学はできません。また、山崎蒸溜所ツアーをお申し込みの方はご予約不要です。


★山崎蒸溜所のホームページはこちら


★山崎ウイスキー館見学」のご予約はこちら

山崎蒸溜所便り 最新記事