SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2025年11月14日

#984 サム ケイン 『とても良い状態』

サンゴリアスの新しいキャプテンになったサム・ケイン選手。オールブラックスのキャプテン経験者である新キャプテンに、現在の心境と目標を訊きました。(取材日:2025年11月上旬)

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◆光栄なこと

――新シーズンのキャプテン、今どんな気持ちですか?

お願いをされた時に、正直言うと、驚きました。この2シーズン、ホリ(堀越康介)と一緒にやってきたことは楽しかったですし、ホリは良いキャプテンだと思っていましたから。僕自身はラグビー選手として、チームメイトとコーチ陣からリスペクトを受けたいと思ってずっとやってきましたが、サンゴリアスに入ってまだ2年です。でもコスさん(小野晃征ヘッドコーチ)から説明を受けたときに、「皆からリスペクトされているよ」と言ってもらえて、ちょっと安心しました。それを誇りにも思いますし、光栄なことだとも思いました。ですので今、チームに対して影響を及ぼせるということをとても楽しんでいますし、重要な役割として、毎週毎週、ベストのパフォーマンスをしっかりと発揮することが大事になってくると思っています。

――これまでオールブラックス(ニュージーランド代表)やスーパーラグビーのチーフスでキャプテンを務めてきて、改めて日本でキャプテンになってどんなことを感じていますか?

特別な想いがあります。サンゴリアスに来た時に誰も知らない状態で来て、そこの最初から積み上げてきて、リスペクトしてもらうところまできました。チーフスで6年くらいキャプテンをやった上でオールブラックスのキャプテンになったので、十分な期間を得て、僕がどういう人間かわかった上でキャプテンになりました。日本語を流ちょうに話せないということもあり、言動でリードしていくためにどうやってコミュニケーションを取っていくかを意識していて、他の日本人リーダーたちも貢献できるようにしていかなければいけないと思います。

――キャプテンの重い責任をがっしりと受け止めている感じですか?

そんなに重いとは受け止めていません。光栄なこととして受け止めていますし、私が決断したことです。役割としてキャプテンは経験していますし、責任が増えることはわかっているので、選手としても人間としても、自分らしくないことはしないようにしています。自分らしくやっていければと思います。

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◆ファンのためにサントリーのために自分たちのために

――キャプテンをやると決める時には家族にも相談しましたか?

コスさんから言われたということは言いました。判断のところは私がしました。あとホリとは2人でしっかりと話しました。ホリの意見も聞いて、私ができることや、ホリにもリーダーとして続けて欲しいと伝えました。流(大)もそうです。サンゴリアスでキャプテンを経験している2人なので。

――ケイン選手の前が堀越選手へのインタビューでしたが、堀越選手からケイノ選手へのメッセージとしては「ケイノ (ケイン) らしいリーダーシップで、チームを引っ張っていって欲しい」とのことでした

それは達成できると思います。リードしていって、ゲームデイがいちばん大事な日です。ラグビーキャリアの中でいくつも経験してきましたが、自分の仕事をしっかりと遂行すること。チームに対してポジティブな影響を及ぼし続けることが大事になります。

――このタイミングでのキャプテン就任は"チームを勝たせる"ということが求められると思いますが、それについては?

それは個人としての目標ですし、そのトロフィーをチームとして掲げたいと思っています。チームとしてのゴールに向かって自分ができることをすべてやって、ファンのためにサントリーのために自分たちのためにも、そのゴールを達成できればと思っています。

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◆初めてプレシーズンをちゃんとできている

――この2シーズンはなかなか試合に出られない期間もありましたね

最初のシーズンは手術をしなければいけない怪我をしました。ただ、手術をしたことによってとても良くなったので、良い決断だったと思います。昨シーズンは少しタイミングが悪いようなところがあって、オールブラックスが終わってリーグワンで戦うまでの期間が短いこともありました。最初の試合でアクシデントがあり2週間練習ができず、そこから再び積み上げていかなければならず、結果としては5試合出られないことになりました。その後も感染症で3試合に出られなくなってしまいました。

今シーズンのプレシーズンはとても良い感じできています。19歳からプロとしてやっていますが、今回が初めてプレシーズンをちゃんとできていると思います。身体も調子が良いですし、ちゃんとプレシーズンで準備ができていますし、開幕前にチームメイトとも一緒の時間を過ごせていて良いと思います。フィジカル的にもメンタル的にも、自分の最善を尽くせた状態で入れています。

――開幕が楽しみですね

私も(日本語で)。

――10月末の宮崎合宿はどうでしたか?

良かったです。たくさんのことを成し遂げられたと思います。日本の綺麗なところでしたし、東京と比べて気温も温かくて、練習もしっかりできて、価値のあるものだったと思います。その週の初めと終わりを比べると、チームとしてグッと成長できたと思います。

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◆チャンピオンになる

――オフはどうしているんですか?

最近はずっと家族と過ごしています。クラブハウスから家も近いですし、子どもは3歳と1歳ですが、子どもたちも私と一緒の時間を楽しく過ごしていると思います。妻も自分の時間が作ることができて、運動したり自分のやりたいことをやる時間が作れていると思います。

――お子さんが3歳と1歳、子どもたちが覚えてくれているようになるまで、現役を続けますか?

たぶん続けると思います(笑)。いつまで続けられるかは分かりませんが、今シーズンはとても良い状態なので、今シーズンをしっかりと戦ってから、その後は再度見直すという形になるかと思います。

――コーチングには興味がありますか?

ノーとは言いませんが、ラグビースケジュールとして長い期間ずっとやってきたので、今の段階では考えていません。週末は自分のラグビー時間で、家族との時間も過ごして、自分のラグビーか子どものスポーツに時間を使っています。

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――ビジネスなどには興味はありますか?

ビジネスよりも農場を買う方が興味があります。もうちょっとラグビーを続けたいので、まだ分かりません(笑)。

――プロフィールに子どもの頃の憧れとしてトラック運転手と書いていますが、それは農場などで見ていて憧れたと言うことですか?

とても小さい頃の話です(笑)。とっても大きいトラックを運転したいと思っていました。もうその憧れはないですよ(笑)。

――今は自分の身体という大きなトラックを運転しているようなものですよね。そういう意味ではトラック運転手になれたんじゃないですか?

なるほど、僕がハハハ(笑)。そうかもしれないですね(笑)。

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――今シーズンの目標をお願いします

試合のセレクションに入れるように、良いコンディションでいたいですね。リカバリーを優先して、しっかりと調整をして、最終目標はチャンピオンになることです。個人的にはキャプテンという重大な役割があるので、それを全うして、チームが目標を達成するために貢献したいと思います。

――自信はありますか?

はい、あります。

(インタビュー&構成:針谷和昌/通訳:石森大雄))
[写真:長尾亜紀]

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