SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2009年8月 5日

#171 青木 佑輔 リーダーシップメンバー 『勝ちたいという気持ちは毎年強くなっている』

◆びっくりしました

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—— リーダーシップメンバーということで、まずその意気込みというか、自分はこういうふうにリーダーシップメンバーとしてやっていくというところを聞かせてください

まだ、あんまり考えていないですね(笑)。あまり意識せずに、やって行こうと思っています。まだ代表から帰ってきたばかりということもありますしね。

—— リーダーシップメンバーというのは、キャプテンから言われたのですか?

いや、発表の時に何も聞いてなくて、去年の納会のミーティングで言われました。

—— 言われたときはどんな感じでしたか?

びっくりしました。何も聞いてなかったので。

—— もうちょっと先に言って欲しいという感じでしたか?

そうですね。でも別にそうとも思わないですかね。

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—— フォワードのリーダーですよね?

そうですね。けどリーダーはたくさんいますからね。

—— これから役割を見つけていく感じですか?

そうですね。

◆練習でやったことをしっかり出そう

—— 代表はどうでしたか?

代表はすごく楽しかったですし、良い試合ができたので良かったです。

—— それは雰囲気がいいということですか?

雰囲気もいいですね。

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—— 今までの中で一番いい雰囲気の様に思えますが

そうですね、僕らの同年代が今までより多かったのもありますし、練習以外のところでもリラックス出来ました。試合も惜しい試合も多かったので良かったですね。

—— 惜しい試合を次の勝利に繋げる手応えのようなものはありましたか?

1個1個のチャンスをものにできない場面もあり、ゴール前まで行っても点につなげられませんでした。他のチームとかを見ると、少ないチャンスをものにしてトライするんですね。でも日本代表はミスが多いっていうことと、チャンスをうまく得点に結びつけることができてないというところがありました。

—— 力が入っちゃうんですか?

どうなんですかね。僕もわからないです。勝ちたい気持ちとか気持ちが入っていないとかそうゆうのではないと思うんですけど、逆に自分たちにプレッシャーをかけちゃってミスをしちゃうんですよね。例えば練習ではミスしないところでもミスしてしまったりとか、ありますね。

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—— そこを解決していくのはどうしたらいいと思いますか?

毎回試合後のミーティングで言われていたことは、練習でやったことをしっかり出そうということでした。練習通りに進めていくっていうことが、一番難しいっていうのを自覚しましたね。

—— それは練習通りに進めていくことを追及していくということですか?

そうですね。

—— 結構トライをとってましたね

代表で初めてだったので、嬉しかったですね。

—— ちょっと癖にして下さい(笑)

ははは(笑)そうですね。頑張ります。

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◆いつか教師になりたい

—— 今年大きく変わったのはプロ選手になったことです。どういう経緯でプロになったんですか?

もともと教師にもなりたかったんですけど、教職免許を持っていなかったので、いつかプロ選手になれるチャンスがあったら教職免許も取りにいこうと思っていました。でもサントリーに社員として入り、社会人としてたくさんの良い経験が出来たのは良かったと思っています。ですがやっぱり自分の夢だった教師というのを諦めきれず、そういう思いを伝えた結果、今年プロになるチャンスをもらいました。

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—— それは入った時からプロになりたかったということですか?

入った時からプロになりたかったというよりも、仕事やラグビーを通して多くの事を学んでいくうちにまたいつかは教師になりたいという気持ちがさらに強くなっていきました。代表やサントリーでもよく学校をまわったり、普及イベントに参加したりしてサントリーの人たちと子供たちに教えたり、そういった運動に参加することで強くなってきた時にプロになる良い機会を頂けたので、今だと思い決心しました。

—— 今、先生になるための勉強もしているのですか?

そうですね。

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—— 大学に行っているのですか?

はい。

—— そっちも順調ですか?

そうですね。ただ代表もあったのでちょっと厳しいですね。

—— もし先生になれたら中高生を教えるんですか?

中高生を教えたいですね。指導できるのであれば、大学生でも社会人でもいいんですが、教職免許があれば引退した後に中高生を教えたいっていうのもありますし、大学に行くっていうのはいっぱい幅を広げたいっていうのもあります。

—— もともと、ご両親が教師だったとかそういうのではないですか?

そうではないですね。

—— 教えたいとか先生になりたいと思わせるような、いい先生がいたんですか?

いいお手本になる先生がいたというよりも、中学校の時は柔道をやっていたんですけどその時の先生も良かったですし、高校でラグビーを始めてからはいちばん成長したと思っています。大学でも清宮さんの下でやって、今まで出会ったいろんな先生や指導者のおかげで、今ラグビーという道で人生を切り開けたなぁと思っています。もし指導者という立場に自分がなった時に、恐縮ですけど少しでもそういう子の役に立てたらと思いますね。

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◆プロは楽しい

—— プロになってみて、そうゆう勉強の他に何かラグビー的にプロだっていう意識は芽生えましたか?

今はまだ感じないですね。

—— じゃあ意識的にはあまり変わってない感じですか?

いや、でもやっぱり午前も練習できて充実しているなと思いますね。午前練習してウエイトとか細かいリハビリとかをやって、午後練習出来ますからね。去年までだと、仕事終わって練習に来て、夜になってからウエイトとかリハビリをやっていたので、時間がかかりすぎちゃうのが嫌だったですね。時間のかかり具合で疲労を感じてしまったり、明日やろうかなと思ってしまったりしていました。今は時間を有効に使えるようになりました。

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—— そうするとパフォーマンスは上がっているわけですね?

いや、まだ帰って来て間もないので分からないです。

—— 代表ではどうでしたか?

代表に行っちゃえばいつもプロのようなものなので、すごく充実していますね。

—— じゃあ楽しいですね?

楽しいっすよ。

—— どうですか今年のチームは?

すごいみんながチームの練習を盛り上げようとしている感じがあるので、やっていて楽しいですね。

—— 4年目になって、最初から黄金世代だといわれていた4年目のメンバーがみんなで、チームを引っ張っていくというのはもちろんあると思います。

そういう話し合いはしたことはないですけど、たぶんみんな毎年思っているんじゃないですか?1年目からたぶんみんな思っていたし、去年も全くタイトルとれなかったので誰もが思っているんじゃないんですかね。勝ちたいという気持ちは毎年強くなっていっていると思います。

—— 今シーズン、いろんな立場がありますが目標は?

目標はやっぱりタイトルを取ることですね。優勝したいです。それに対してチームの勝利に貢献できるように、やっぱりプロにもなりましたし、時間を有効に使ってもっと練習に励みたいですね。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:植田悠太)
[写真:長尾亜紀]

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