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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年1月22日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #025 『ブレイクダウン』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「ブレイクダウン」(解説:佐々木隆道)

 
 
ボールキャリアがタックルされて倒れて、相手のアライビングプレーヤーが来た瞬間に、ブレイクダウンが始まります。そして9番がボールを出した時か、相手にボールを取られた時に終わります。
 
アタッキングラグビーをするサントリーでは、1試合で他のチームの3倍ぐらいの回数のブレイクダウンが発生するので、サントリーの場合はブレイクダウンで思うようにボールが出ないと、目指しているラグビーが出来ません。ですからブレイクダウンはとても重要です。
 
ディフェンスの時のブレイクダウンでは、“早く相手を倒して、ボールに対して働きかける”、そしてアタックの時のブレイクダウンでは、“良いサポートコースに入って、ボールに働きかけてくる相手の選手に対して仕事をさせない”、というところがポイントです。アタックの時はなおかつ、良いタイミングでボールが出るように、9番を守らなければいけません。ブレイクダウンに入ってからは、お互いしつこくいっていますから、結構体力を使っいます。
 

 
ブレイクダウンに入る時は、自分が今どの位置を走っていて、周りがどういう状態かということを見て判断します。人が多く入り過ぎてしまう時もあれば、少ない時もあります。相手のプレースタイルで、ブレイクダウンに人数をかけてくるチームだと僕らもかけていかないと局面で劣勢になってしまいますし、あまりブレイクダウンに人数をかけてこない相手に何人も使ってしまうと、相手のラインのディフェンスの数が増えるだけですから。サントリーのブレイクダウンは、“少ない人数でプレッシャーをかける”、というイメージですね。
 
サントリーの1試合でのブレイクダウンの回数は130回ぐらいあります。パナソニック戦では160回ありました。この数は攻撃の時だけの回数で、守備の場面でも何回もあります。だからセットプレー以外は、ほぼブレイクダウンというイメージです。

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