お知らせ
掲載日:2026/10/09
北海道枝幸町(えさしちょう)の歌登地区で活動する「うたのぼりお祭りスタッフ」が、第48回サントリー地域文化賞を受賞しました。「うたのぼりお祭りスタッフ」は、人口1,200人ほどの地域で約40年にわたり独自のイベントを主催するほか、地域行事や祭りの担い手となり、歌登を盛り上げてきました。大晦日の牧草ロール神輿や手作りのヒーローショーなど、歌登ならではの取り組みと、その活動を支える人々の思いをご紹介します。
■「サントリー地域文化賞」とは
※贈呈式の様子
「サントリー地域文化賞」はサントリー文化財団が、全国各地で展開されている芸術、文学、伝統文化の保存・継承、環境美化、国際交流などの活動を通じて、地域文化の向上と活性化に貢献した団体や個人を顕彰する賞です。1979年の創設以来、各地で受け継がれてきた特色ある活動に光を当て、地域文化の発展を応援しています。
■地域の元気を取り戻したい思いから始まった活動
北海道北部の宗谷地方の南に位置する枝幸町歌登地区は、酪農と林業を主な産業とする自然豊かな地域です。しかし1980年代には過疎化が進み、地域の祭りや行事を続けることが難しくなりつつありました。
そうした状況に危機感を抱いた若者たちが、「地域を元気にしたい」という思いを胸に1986年、「歌登町お祭りスタッフ」(現:うたのぼりお祭りスタッフ)を結成しました。結成以来、メンバーの入れ替わりはありながらも活動は途切れることなく続き、毎年60人を超えるメンバーが活動に参加しています。
「うたのぼりお祭りスタッフ」の活動を代表するイベントが、大晦日に開催される「ニューイヤーフェスティバル(開運祭)」です。この祭りでは、酪農のまち歌登を象徴する重さ約250キロの牧草ロールを神輿に載せ、市街地を練り歩き、最後には歌登八幡神社に奉納した後、年越しの瞬間に合わせて焚き上げます。会場には地域住民や帰省した人々が集まり、花火も上がり、歌登の人々がともに新年を迎える冬の風物詩となっています。
■世代を超えて受け継がれる「歌登愛」
2001年から続く「屋台祭」では、脚本から出演、衣装制作まですべてスタッフが手がけるオリジナルヒーロー「うたレンジャー」が人気を集めています。地元ならではの話題を盛り込んだ物語は子どもたちを楽しませるだけでなく、地域への愛着を育むきっかけにもなっています。
「うたのぼりお祭りスタッフ」の活動では、「歌登を盛り上げること」と「スタッフ自身が楽しむこと」をモットーに、毎年リーダーや役員を交代しながら運営を行っています。新しいリーダーが誕生するたびに新たなアイデアが生まれ、恒例イベントにも変化が加えられます。一方で、役員経験者の多くはスタッフとして活動に残り、培ったノウハウを次の世代へ伝えています。皆で楽しみながら地域を盛り上げるという姿勢が、多くの仲間を惹きつけ、40年近い活動の原動力となってきました。現在までにリーダー経験者は30人を超え、歴代スタッフは300人に迫る規模となっています。
「うたのぼりお祭りスタッフ」の活動は、イベントの主催だけにとどまりません。歌登八幡神社の祭礼では神輿の担ぎ手となり、地域のサマーフェスティバルでは実行委員として運営を支えています。冬には子ども会と協力し、夜間に少しずつ作業を重ねながら1日限定のスケートリンクを造成するなど、地域のためになる活動[高M1.1]に力を注いできました。こうした活動は、歌登の人々が集い交流する大切な場となっています。「うたのぼりお祭りスタッフ」が受け継いできた挑戦と楽しむ心は、これからも歌登の未来を支え続けます。
サントリー文化財団は、今後も「サントリー地域文化賞」などの取り組みを通じて、日本各地の地域文化の発展と継承を応援していきます。
▼関連リンク
・サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
・第48回 サントリー地域文化賞決定(ニュースリリース)
| タグ | 地域文化賞 |
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