メーカーズマーク蒸溜所の美しさは、アメリカの「国定歴史建造物」に指定されるほど。1951年、6代目ビル・サミュエルズ・シニアとその妻マージーは、風光明媚なロレットの谷にあった農園を買い取りました。なぜなら、そこに小さな蒸溜所と良質な水が湧く湖があり、まさにバーボンづくりにうってつけの場所だったのです。やがて二人は長い年月をかけて、理想の蒸溜所をつくりあげました。
マスターディスティラー
メーカーズマークのマスターディスティラーは、バーボン業界最年少MDのグレッグ・デイビスです。「機械まかせにせず、熟練の技を駆使して細心の注意を払う。機器は使用するが、それぞれの製造工程で職人の感性が発揮される」と、デイビスは言います。
6代目ビル・サミュエルズ・シニアの息子。ロケット化学、法律、土木に造詣が深く、ウイスキーづくりの技も備えたビル・サミュエルズ・ジュニアの履歴書は立派なものでした。そんな彼がもっとも誇りにしているのは、ケンタッキー州ロレットにあった小さなバーボン製造会社を全国区にしたことです。
ロブはメーカーズマーク蒸溜所のほとんどの職種を経験したことのある稀有な存在です。メーカーズマークのトップをめざして手伝いをはじめたとき、彼はほんの9歳でした。そして今も、父ビルの後継者としての才覚にいっそう磨きをかけているのです。
普通の人にとっては最高に思えることですが、デールはそこら中でウイスキーが流れるのを見るのに飽き飽きしているかもしれません。農家であり、加工業者であり、いたずらが大好き、どこをとっても憎めない人物です。
バーボンを試飲して品質を確かめるプロフェッショナル。そんな恵まれた仕事がダイアンの大切な役割です。メーカーズマークの一瓶一瓶が正しくつくられているかを見極めるには、驚異的な舌をもつ化学者のような存在が欠かせません。
キャシーとバーボンの絆をたどって遡れば、メーカーズマークが完成した最初の一瓶まで行きつくことができることでしょう。その一瓶には、彼女の祖父の署名がつけられているのだから。
彼女はジム・ビームの孫であるブッカー・ノーから直々にバーボンの知識を学んだ経験を持っています。そして今では縁あって、メーカーズマークの製造を監督するトップのポジションを任されているのです。