THE OOLONG-CHA WORLD HISTORY | ウーロン茶の世界史 〜ウーロン茶は紅茶の母である〜

紅茶って、元々はウーロン茶だったということをご存じでしょうか?その壮大なウーロン茶の世界史を、ここでは順番にお話しします。またクイズにお答え頂き全問正解された方には、全問正解認定書が与えられます。ぜひチャレンジしてください。

ヨーロッパ王室でも愛されたウーロン茶

ヨーロッパで受け入れられたウーロン茶(武夷茶)

紅茶は、いまやイギリスを代表する文化のひとつとも言われ、広く世界でも飲まれています。しかしこの紅茶の前身が、実はウーロン茶であったという説があることは、意外にもあまり知られていません。現在の紅茶文化は、ウーロン茶がなければ誕生しなかったかもしれないものなのです。お茶は、16世紀に中国からヨーロッパへ伝えられましたが、商品として販売されたのは17世紀に入ってからでした。そして、ヨーロッパの中でもお茶がもっとも流行したロンドンで人気を博したのは、武夷山で作られた武夷茶だったと言われています。

ヨーロッパでも王室への献上品に

17世紀には、東インド会社が武夷茶をイギリス国王チャールズ2世に献上したという記録があります。さらに、このチャールズ2世にポルトガルから嫁いできたキャサリン王妃は、独身時代すでに飲茶の習慣を身につけていて、嫁入り道具と共に中国茶や茶道具、そして大量のブラジル産の砂糖を持参したそうです。のちに彼女は宮廷内の茶会で砂糖入りのお茶をふるまうようになり、それがお茶に砂糖を入れて飲む習慣のきっかけとなるのです。こうしてお茶は、王室を発信地としながら、ヨーロッパ上流社会の流行の先端となります。

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