サマーフェスティバル2015 サントリー芸術財団

サントリーホール 国際作曲委嘱シリーズ No.38(監修:細川俊夫)テーマ作曲家〈ハインツ・ホリガー〉

Suntory Hall International Program for Music Composition No. 38, Artistic Director : Toshio Hosokawa Theme Composer 〈HEINZ HOLLIGER〉

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「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」は、コンサート・ホールが、鑑賞の場に止まらず創造空間となることを目指して、1986年故武満徹の提唱により始まりました。世界の第一線で活躍する作曲家へ管弦楽作品を委嘱し、世界初演を行います。

ハインツ・ホリガー

プロフィール

※ソプラノ歌手変更のお知らせ
テーマ作曲家<ハインツ・ホリガー>8月22日室内楽、8月27日管弦楽の両公演に関しまして、ソプラノのサラ・ヴェゲナー氏が体調不良により静養をするよう医師の診断が下されたため、来日をすることが出来なくなりました。
これに伴いまして、8月22日公演《インクレシャントゥム》のソプラノパートを、ハインツ・ホリガー氏がオーボエで演奏いたします。また8月27日公演は代役として、サラ・マリア・サン氏が出演いたします。
なお、この変更に伴うチケットの払い戻しはございません。皆様には何卒ご理解いただき、引き続き同公演にご期待くださいますようお願い申し上げます。

8/22(土)室内楽

16:00[開場15:20] ブルーローズ(小ホール)

シャーンドル・ヴェレシュ(1907-1992):ソナチナ(1931)

ハインツ・ホリガー(1939-):クインテット(1989)
:トリオ(1966)
:トレーマ(1981)
:インクレシャントゥム(2014)

  • オーボエ:ハインツ・ホリガー
  • ヴィオラ:ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ
  • ピアノ:野平一郎
  • クラリネット:菊地秀夫
  • ファゴット:福士マリ子
  • ホルン:福川伸陽
  • ハープ:高野麗音
  • クァルテット・エクセルシオ
  • ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ
  • 野平一郎
  • 菊地秀夫
  • 福士マリ子
  • 福川伸陽
  • 高野麗音
  • クァルテット・エクセルシオ

入場料:[自由席]一般 3,000円/学生 1,000円

セット券

「テーマ作曲家<ハインツ・ホリガー>」2公演セット券[8月22日&27日(S席)] 5,000円
〈限定100セット〉

※東京コンサーツ(03-3226-9755)のみ取り扱い(5月13日発売)

8/27(木)管弦楽

19:00[開場18:20] 大ホール

クロード・ドビュッシー(1862-1918):牧神の午後への前奏曲(1892-94)

グザビエ・ダイエ(1972-):2つの真夜中のあいだの時間 ~管弦楽のための(2012)日本初演

ハインツ・ホリガー(1939-):レチカント**(2001)日本初演

ハインツ・ホリガー:デンマーリヒト-薄明-ソプラノと大管弦楽のための5つの俳句*(2015)世界初演サントリーホール委嘱

シャーンドル・ヴェレシュ(1907-1992):ベラ・バルトークの思い出に捧げる哀歌(1945)

  • 指揮:ハインツ・ホリガー
  • ソプラノ:サラ・マリア・サン*
  • ヴィオラ:ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ**
  • 管弦楽:東京交響楽団
  • サラ・マリア・サン
  • ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ
  • 東京交響楽団

入場料:[指定席]S席 4,000円/A席 3,000円/B席 2,000円/学生席 1,000円

セット券:2公演セット[8月22日&27日(S席)]5,000円
〈限定100セット〉

※東京コンサーツ(03-3226-9755)のみ取り扱い。(5月13日発売)

※東京コンサーツ(03-3226-9755)のみ取り扱い。(5月13日発売)

ホリガーについて

ヨーロッパには時々、とんでもない音楽の才能を持った音楽家が出て来て、私たちを驚かせます。そういう天才は、滅多には出て来ないのですが、出てくるとそれで西洋音楽の歴史はあっという間に新しく塗り替えられるのです。そういう稀有な音楽家の一人が、ハインツ・ホリガーです。彼は若い頃、超越したオーボエ奏者としてのみ知られていましたが、やがて素晴らしい作曲家であり、また指揮者でもあることが知られるようになりました。実は彼はピアノもフルートも見事に演奏できる、まさに万能の真の「音楽家」なのです。
 私はドイツのフライブルク音楽大学に80年代に留学しましたが、そのとき彼はその大学のオーボエ教授で、多くの優れた若いオーボエ奏者が彼の元に集まっていました。そしてその頃はすでに作曲家としても、素晴らしい傑作を書き続け大きな注目を集めていました。
 私は幸運にも2000年にルツェルン音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスにジョルジュ・クルタークと一緒に選ばれて、クルタークとともに2週間をルツェルンで過ごすことが出来ました。その時、音楽祭の委嘱で書いたのが、ザビーネ・マイヤーを独奏者としたクラリネット協奏曲「メタモルフォーシス」で、初演の指揮者はハインツ・ホリガー、オーケストラはヨーロッパ室内管弦楽団でした。ハインツは、私のことを知っていましたが、それはあくまで彼の友人作曲家たちの作曲の生徒としてでした。というのは、私の師匠であるユン・イサン、クラウス・フーバー、そして武満徹たちは、彼が長年一緒に仕事をして来た親しい仲間たちなのでした。それで彼は、私のことを作曲の学生としか思っていなかったのでしょう。ルツェルンでの最初のオーケストラリハーサルの時は、まるで彼から作曲のレッスンを受けているようでした。「ここのオーケストレーションはよくない」、「このクラリネットの使い方はこうした方がいい」、「お前は木管の使い方が全く分っていない」等、さんざんオーケストラの人たちの前で言われました。しかし彼の指摘はすべてその通りなのです。そして彼の練習の素晴らしさ!耳が良くて、微妙な音程の調整を彼は口笛を吹いて、オケの人たちにもうちょっと上とか下とか指示します。それも第2ヴァイオリンの後ろにいる人に向かって、その音程はよくない、というような指示をするのでほんとうに驚きました。さらにここは「能」のようにとか、私の音楽の本質的なこともよくわかってオケの人たちに説明するのです。さらにザビーネ・マイヤーに向かって、ここのフィンガリングはこの方がいいというような指示まで出すのです。彼は木管のことは完璧に把握しているようで、クラリネットの運指まで知り尽くしているのです。
 最終的にこの初演はたいへんうまくいき、よかったのですが、私にとってはカルチャーショックでした。その時に演奏されたシューマンの交響曲「春」、シェーンベルクの「室内協奏曲」の演奏もほんとうに素晴らしいものでした。(シューマンは彼にとって最も大切な作曲家で、私に「お前はMaeda(前田昭雄)のシューマンの研究書を読んだか?」と聞かれました。)
 これがホリガーという人に本当に深く出会った時の話ですが、その時代には私は彼の作曲にもすでに出会っていて、私が最も尊敬する作曲家でもあったのです。そして彼の大きな作品が演奏されるときには、何度も彼のコンサートに通いました。彼の作品は、伝統音楽を知り尽くしている音楽家から生まれた、知的な遊戯だけではない、実に豊かな感動的な音楽であったのです。
 ルツェルン音楽祭以降、彼に会うたびに、音楽だけではなく、文学や歴史の話もしてくれて、私に貴重なアドヴァイスをしてくれました。私にとってハインツは、大切な師匠の一人となりました。そんな彼がサントリーホール国際委嘱シリーズに来てくれて新作をご自分で指揮してくれることに、深く感謝しています。今から8月の彼のサントリーホールでのコンサートがとても楽しみです。

 

[細川俊夫]

 
©Priska Ketterer

演奏者からのメッセージ

今回サントリーホールでの、ハインツ・ホリガーの2つのコンサートに出演すること、ホリガーの作品をホリガー自信と共演することは、誇りであり喜びです。
私は、今回の演目を長年演奏してきましたが、どちらも、近年におけるヴィオラ作品のレパートリーとしては、もっとも素晴らしいものであると言えます。
《トレーマ》は、騒然とした幻覚であり、変えようのない直線であり、混乱させるような早いトリルとトレモロであり、想像力に富んだ民話に登場する人物であり、演奏者を限界まで押しやります。
《レチカント》はまた別の終わらない直線であり、もっと叙情的で暗く、ヴィオラの音域を限りなく広げ、絶え間ない対話のなかにソロ楽器として独立させ、他の楽器群と対立させます。
《トリオ》のそれぞれの楽章には、作曲家が今までになかった室内楽の作曲方法を探っていたような一面もみられます。第1楽章では、ホリガーは当初ヴィオラ奏者とオーボエ奏者は、それぞれのパートを交換することができると考えていたようですが、3人の演奏者は、同じテンポで演奏できたことがありません!第2楽章は、自由であり、各奏者による特別な合図によって、舞台上で、繰り返しの回数や、演奏する順番を決めていきます。最終楽章でヴィオラの音は、とてもメランコリックに、イングリッシュホルンの響きに溶けこんでいきます。
これらの作品と向き合えばいつでも、前回の演奏のときには知らなかった気づきがあります。作品たちと一緒にいる人生は、まだ私の先にいますし、ホリガーの素晴らしい作曲のおかげで、そこには多くの驚きがあります。
喜び、不断の覚醒、好奇心、博識、あたたかい寛容さ、そしてすべてにおけるその生まれ持った才能・・・ハインツ・ホリガーを音楽家として、人間として表現するとすれば、先ずはこのような言葉がでてくるでしょう。私自身は、彼との共演をいつもに楽しみにしていて、常に音楽を作り出す心髄に引き寄せられています。

ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(8月22日・27日 ヴィオラ)

プロフィール

©Priska Ketterer

ハインツ・ホリガー

「私の音楽への関わりの全ては、常に限界への挑戦という意味を含んでいる」と述べるハインツ・ホリガーは、世界的なオーボエ奏者として活躍を続けると同時に、指揮者として、また作曲家としても、ラッヘンマンとならぶ前衛第二世代として、現代音楽界を牽引してきた。
1939年5月21日、スイスのベルン州ランゲンタール生まれ。小学校時代からベルン音楽院のエミール・カサニョーにオーボエを、シャーンドル・ベレシュに作曲を学び、1958年からパリでピエール・ピエルロにオーボエを、1961年から1963年にはバーゼル音楽院でピエール・ブーレーズに作曲を師事。1959年のジュネーヴ、1961年のミュンヘンの両国際音楽コンクールで優勝し、まずはオーボエ奏者として国際的なキャリアを開始した。以降、ヘンツェ、ペンデレツキ、リゲティ、カーター、ルトスワフスキ、シュトックハウゼン、ベリオといった、現代を代表する作曲家たちがホリガーのために新作を書いてきたのみならず、ゼレンカ、ルブランなどの、忘れられた18世紀の作曲家を再発見したことも、ホリガーの傑出した功績として知られる。
作曲家としてのホリガーの創作は、劇場作品からオーケストラ、ソロや室内楽曲、さらには数多くの声楽作品まで、あらゆるジャンルにわたっている。それらすべては音と言語に対する、ホリガーのたゆまぬ探求の証しであり、ホリガーは社会の境界、もしくは生命の境界を生きた芸術家たちに魅了されてきた。その頂点と言えるのが、《スカルダネッリ・ツィクルス》(1975~1985)であろう。ここではヘルダーリンの最後の詩が、様々な編成による、2時間半にわたる連作となっており、この作品でホリガーは、1995年にヴェネツィア・ヴィエンナーレにおいてPremio Abbiati(イタリア批評家賞)を受賞した。劇場作品としては、1998年にチューリッヒ歌劇場で初演された《白雪姫》が大きな話題を呼ぶ。ホリガーはここで、ロベルト・ヴァルザーの原作によって、グリム童話のその後を登場人物の影の部分に焦点を当てて描き、録音は2002年のグラミー賞に輝いた。
 その他のオーケストラ作品においても、芸術家の生涯や作品を参照するものが少なくなく、合唱、オーケストラ、テープのための《暁の歌》(1998)ではヘルダーリンの詩とシューマンの音楽が、コントラルトとオーケストラのための《3つの愛の歌》(1960)と《5つの歌曲》(1992~2006)ではゲオルク・トラークルの詩が、ヴァイオリン協奏曲《ルイ・ステーを讃えて》(1993~95年作曲、2002年改訂)では、スイスの画家ステーの生涯が扱われている。その他、数多くの室内楽曲のなかでは、最初期の木管五重奏曲《h》(1968)を始め、2曲の弦楽四重奏曲などが重要である。
 これまでにエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞(1991)、ラインガウ音楽賞(2008)など、数多くの賞を受賞。またスイス・ロマンド管弦楽団、ルツェルン音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスを務めたほか、2003年にはパリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジックにおいて、作曲家、指揮者、オーボエ奏者、それぞれのホリガーをテーマとした演奏週間が開催され、2012年のザルツブルク音楽祭でも同様のコンセプトのもとに、レジデンス・アーティストとして活躍。アンサンブル・モデルンなどとも共演を重ね、2014年のルツェルン音楽祭では、《スカルダネッリ・ツィクルス》を指揮するとともに、《インクレシャントゥム》が初演された。2017年には武満徹作曲賞の審査員を務めることが発表されている。

[石川亮子]

ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(ヴィオラ)

パリ音楽院でS. コロー、J. シュレムに師事し、今井信子、Y. バシュメット、F. ドナトーニ、G. クルタークのマスタークラスに参加。アンサンブル・アンテルコンタンポランやクラングフォーラム・ウィーンなどと定期的に共演。2000年までアンサンブル・モデルンのメンバー。ジャン=ギアン・ケラスらと室内楽を共演し、ソロ・ヴィオラ奏者としてオーケストラに招かれている。S. ジェルヴァゾーニとH. デュフールがシュトロッセのためにヴィオラ協奏曲を作曲。またG. アペルギスの作品を、彼のシアター・ミュージックのなかで初演した。

サラ・マリア・サン(ソプラノ)

ラトル指揮ベルリン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管と共演するほか、ベルリン国立歌劇場、パリ・オペラ座に出演するなど超一流の場で活躍するソプラノ歌手サラ・マリア・サン。古典から現代まで幅広いレパートリーを持つが、ウィーン・モデルン現代音楽祭、ヴィッテン、ジョルジュ・エネスコ国際音楽祭など現代作品を多く手がける。2014年から15年にかけて、ケント・ナガノ指揮アンサンブル・モデルンとの共演で、バーンスタイン作室内オペラ「静かな場所」に出演。また、15年5月にはスイス、バーゼル歌劇場でペーター・ルジツカ作「ヘルダーリン」の主役をつとめた。日本には14年にアルディッティ弦楽四重奏団と来日、水戸芸術館などに出演した。

野平一郎(ピアノ)

東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとして内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの名手たちと共演し室内楽奏者としても活躍。作曲家としては既に80曲以上に及ぶ作品を発表。近年ではシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭で初演されたオペラ《マドルガーダ》、パリのIRCAMで初演されたサクソフォンとコンピュータのための《息の道》などが作曲されている。最近では積極的に指揮活動にも取り組んでいる。第44・61回尾高賞、第35回サントリー音楽賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞ほかを受賞。2012年春、紫綬褒章を受章。現在、東京藝術大学作曲科教授、静岡音楽館AOI芸術監督。

菊地秀夫(クラリネット)

桐朋学園大学卒業。クラリネットを二宮和子氏に師事。1993年日本現代音楽協会主催コンクール「競楽Ⅱ」にて、第2位。94年東京文化会館新進音楽科デビューオーディション合格。96年ダルムシュタット音楽祭にて、奨学生賞受賞。2003年アンサンブル・ノマドのメンバーとしてサントリー音楽財団第2回佐治敬三賞受賞。同アンサンブルのメンバーとして、ヨーロッパ・南米・アジアの海外音楽祭に招待参加。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも行っている。

福士マリ子(ファゴット)

2009年東京藝術大学をアカンサス音楽賞を受賞し首席卒業。第27回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1位、併せて特別大賞を受賞。第23回出光音楽賞、第24回新日鉄住金音楽賞“フレッシュアーティスト賞”をファゴット奏者として初めて受賞。サイトウ・キネン・フェスティバル松本、別府アルゲリッチ音楽祭、東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」等に出演。ソリストとして東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。東京交響楽団首席ファゴット奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。

福川伸陽(ホルン)

「福川伸陽のホルンの響きが聴こえてくると、世界が一瞬にして変化するような気がする。ここではない世界のどこからか、不意に風が吹きわたってくるかのように」(毎日新聞)。 NHK交響楽団首席ホルン奏者。第77回日本音楽コンクール第1位。ソリストとして日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、横浜シンフォニエッタ等と共演。吉松隆《スパイラルバード組曲》、藤倉大《poyopoyo》、酒井健治《Das Lebewohl》など、数多くのソロ曲を献呈されている。キングレコードよりソロCD『ラプソディ・イン・ホルン』、『ラプソディ・イン・ホルン弐』をリリース、『レコード芸術』誌(音楽之友社)で特選盤に選ばれた。

高野麗音(ハープ)

東京藝術大学音楽学部を経て2005年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格、10年同大学院修士課程を首席で修了。05年フランス・リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクール第3位。08年パリ国際ハープ・コンクール最高位。06年以降4年間ロームミュージックファンデーションの奨学金を得る。ソリストとしての活動をはじめ、室内楽やオーケストラ、新曲の発表などに積極的に参加。これまでに景山真菜、木村茉莉、渡邊萬里、イザベル・モレッティの各氏に師事。

クァルテット・エクセルシオ

年間70回以上の公演を行う常設の弦楽四重奏団。東京・京都・札幌での定期演奏会やラボ・エクセルシオなどの企画を開催する一方、全国の地域コミュニティを対象に、室内楽の普及にも力を注ぐ。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、第19回新日鉄音楽賞「フレッシュアーティスト賞」、第16回ホテルオークラ音楽賞、他受賞歴多数。欧米、アジア各地での海外公演も多数行い、2014年に結成20周年を迎えた。 現在サントリーホール室内楽アカデミーで後進の指導にもあたっている。
http://www.quartet-excelsior.jp/

東京交響楽団

1946年創立。音楽監督にジョナサン・ノット、正指揮者に飯森範親、首席客演指揮者にクシシュトフ・ウルバンスキ、桂冠指揮者に秋山和慶、ユベール・スダーン、名誉客演指揮者に大友直人を擁する。現代音楽の初演などにより、文部大臣賞、京都音楽賞大賞、毎日芸術賞、文化庁芸術作品賞、サントリー音楽賞、川崎市文化賞等を受賞。川崎市のフランチャイズ、新潟市の準フランチャイズ・オーケストラ、八王子市パートナーシップオーケストラとして活動の場を拡げている。教育面でも「こども定期演奏会」「0歳からのオーケストラ」が注目を集めている。新国立劇場ではレギュラーオーケストラとして毎年オペラ・バレエ公演を担当。海外公演も数多い。