2026.08.10

静岡の営業現場から、天然水ブランドへ。「一人ひとりに向き合う」入社6年目ブラマネの"現在地"

静岡の営業現場から、天然水ブランドへ。「一人ひとりに向き合う」入社6年目ブラマネの

サントリービバレッジ&フード株式会社 ブランドマーケティング本部で、「サントリー天然水」ブランドに携わる中塚早也圭さん。東海・北陸支社での量販営業からキャリアをスタートさせ、その後サントリーを代表する商品のブランドマネージャーへ。「10年3仕事」の折り返し地点での挑戦と今後のキャリアビジョンについて、入社6年目のリアルな思いを伺いました。

「この人たちと働きたい」から始まったサントリーでのキャリア

「人に寄り添いながら、コミュニケーションを重ねて進める仕事」を希望し、サントリーに入社した中塚さん。その原点は、チームスポーツを通じて培った「仲間と支え合う」精神にありました。

中塚さん:小学5年生から大学卒業までバスケットボールに打ち込んできました。この経験が「仲間とともに協力してつくり上げたい」という私の仕事観にも大きな影響を与えていると思います。そのため、「誰と働くか」を最も重視して就活に臨みました。

学生時代、サントリー大阪本社の屋上ビアガーデンや近くのバーでアルバイトをしていたため、サントリー社員の方と関わる機会が多くあったのですが、挨拶から対応までとても好印象でした。その上で、OB訪問や採用面接を通して「この人たちと一緒に働きたい!」と最も強く感じた企業が、サントリーだったんです。

入社6年目、「サントリー天然水」ブランドのマーケティングに携わる中塚早也圭さん。

大学時代は発達科学を専攻し、大学院へも進学。医療職や教員、研究職への道も検討したものの、「やっぱり人と関わりたい」という思いから、ビジネス部門でサントリーへ入社しました。

中塚さん:初期配属はサントリーフーズの東海・北陸支社で、名古屋を拠点に静岡エリアの量販営業(※)を担当しました。最初に得意先を任されたときに上司から「まずは思いきりやってみて。もし失敗したとしても、会社は潰れないから大丈夫!」と言われたことが心強く、今でも心に残っています。

※量販営業:スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどの小売業態を担当する営業のこと。

「本当に少しずつ、成長体験を積み重ねていった営業時代でした」と中塚さん。

中塚さん:今振り返ると、1年目の頃はいかに自社商品を売り上げるかという思いから、いわゆる「お願い営業」になりがちでした。相手目線に立てていなかったので、当然、なかなか良い結果が得られず、営業車を運転しながら自分のふがいなさに悔し泣きしたこともあります。

業務を進めるなかで、上司や先輩方にアドバイスをもらい、相手の立場になって得意先が求めているものを考えることを学びました。そうして顧客の課題を解決する「提案型営業」へと切り替えてからは、より信頼関係を築けるようになりましたし、「中塚さんにお願いしてよかった」とまで言っていただけるようになりました。

「サントリー天然水」を通して向き合う、生活者の声

量販営業を2年半担当した後、サントリービバレッジ&フードのブランドマーケティング本部に配属となった中塚さん。入社時から志望していた部署で、営業からのビヨンド異動(※)でもありました。

※ビヨンド異動:経験していない部門や職種への異動のこと

中塚さん:毎年行われるキャリアビジョン面談では、「将来的にはブランドマネージャーをやりたい」、「でも現部署でまだやるべきことがあるので残りたい」と伝えていました。2年半での異動は早いほうかもしれませんが、結果として非常によかったと思います。

東京オフィスは規模が大きく、多様な部署の人々と関わる機会が増えたことで、さまざまな先輩社員のロールモデルに触れることができました。仕事と子育てを両立している方も多く、それまで知らなかった営業以外のキャリアパスもイメージしやすくなったと感じています。

「異動によって、さまざまなキャリアの歩み方があるんだなと、視野が広がりました」。

ブランドマーケティング本部では、「サントリー天然水」ブランドを担当。営業時代以上にたくさんの人と関わりながら業務を進めるなかで、バスケットボールで培ったチームワークが活きています。

中塚さん:ブランドマーケティングをひと言で表すと、「商品に携わるたくさんの関係部署の方々を巻き込みながら推進していく仕事」です。「こういうことがやりたい」という方向性を示し、デザインを担当する部署や中味の開発する部署と関わりながら、商品をかたちにしていく旗振り役を担っています。

バスケットボールとの共通点は、「一人では何もできない。皆で協力してこそ最高の結果が出せる」ということ。商品開発やデザイン、生産、ロジスティクスなどさまざまな部署が関わりながら「天然水」ブランドを磨き上げていく、そんなスクラム型のチーム戦こそがサントリーの強みでもありますね。

チームのメンバーと「天然水の森 阿蘇」を訪れた際に撮影。

国内清涼飲料水で8年連続売上No.1(※)を記録する「サントリー天然水」は、サントリーを代表するブランド。そのブランディングには、大きなやりがいと同時に、独特の難しさを感じることもあります。

※サントリー調べによる

中塚さん:味のない天然水は、他の商品との差別化が難しいからこそ、ブランド自体の価値を高めていくことが何よりも大切です。そのなかで、「サントリー天然水」の強みは「水に対する本気度が違う」ことです。水源にこだわりぬき、自然の恵みをいただくなかで、いただいた以上にお返ししていく活動をしています。そんな思いを伝えていくことに携わることができ、まさにブランドづくりの本質を学べているなと感じます。

また、現在は有糖炭酸商品も担当しています。「天然水×有糖炭酸」が大事にしているのは、すっきりした飲み味で、仕事中にも罪悪感なく気軽に手に取れること。この商品ならではの価値は何なのかということを突き詰めていくことに、ブランドマーケティングの面白さを感じています。

2026年4月には、一から手がけた「きりっと果実スカッシュ! オレンジ&マンゴー」を発売。

ブランドマネージャーとして重視していることは、「一人ひとりの生活者の視点」の深堀り。生活者自身も言語化していない本音を探ろうとする姿勢にたどり着くまでには、困難にも直面しました。

中塚さん:市場全体だけを見るのではなく「N=1」の視点で、生活者自身も気づいていない潜在的な欲求や動機をとらえることを重視しています。たくさんの人に向けた商品であっても、一人ひとりの生活者の声や行動に注目していこうという姿勢は、サントリーのブランドマーケティング部門に共通している考え方だと思います。

炭酸飲料を飲んでいる人がいたら「なぜこの時間に?」「どういう気持ちで買ったんだろう?」と想像しますし、電車内の風景や街中の広告などは日常的に観察してチーム内で共有するようにしています。チームのコミュニケーションツール上では、それぞれの小さな気づきが連日ポンポン飛び交っているんです。自分の気づきがチームの気づきになり、それがまた自分の新たな知見にもつながって楽しいですね。

中塚さんが携わってきた商品。「新鮮・驚き・共鳴によって、世の中を”潤い”で満たしたいです」。

中塚さん:異動してすぐの頃には、先輩から「ただの伝書鳩になったら駄目だよ」と言われたことがありました。知らず知らずのうちに「他部署にああ言われたから、上司にこう言われたから」という受け身の姿勢になり、自分事として考えて行動できていなかったのかもしれません。ブラマネとして人を動かすには、やり抜きたいという情熱と、冷静な説得力の両方が必要なんだと、そのときに改めて実感しました。

入社6年目で描く、この先の「10年3仕事」

中塚さんが担当しているもうひとつの業務が、「サントリー天然水」を製造する工場のPR。ブランドの価値をお客様に直接体感してもらえる工場PRは、売り場やテレビCMとも違う、「特別な意味」を持つと考えています。

中塚さん:「サントリー天然水」は、『水と生きる』サントリーを代表するブランドです。天然水ブランドにとって、天然水工場は製造拠点であることはもちろん、お客様に水源の豊かさを体感していただき、ブランドの想いを直接伝えられる重要な接点でもあります。工場担当者やグループ会社など、関わる人が多いため、密に連携しながら進めています。

「サントリー天然水」の工場は水源を最重視して立地を選んでいるため、物流観点では不便な場所にあり、ある意味非効率な部分もあります。しかし、それほどまでに水源にこだわった「サントリー天然水」だからこそ、たくさんのお客様においしく飲んでいただけるのだと思っています。一度足を運んでいただければ、「水」に本気で向き合うサントリーの想いを感じていただけるはずです。

サントリー天然水 南アルプス白州工場は2026年3月にリニューアルオープン。工場見学も随時受付中。

入社6年目を迎え、営業とブランドマーケティングを経験してきた中塚さんは、今後のキャリアについてもさまざまな可能性を感じています。「10年3仕事」の折り返し地点にいる現在、サントリアンとしての今後の目標はどのようなものでしょうか。

中塚さん:会社組織には「新たな価値を生み出し、プラスを伸ばしていく」仕事と、「既存の仕組みを保守して、マイナスを生まない」仕事の両方が必要だと思います。私の性格的には前者のほうが向いていると感じていて、その意味では現在のブランドマーケティングはとても性に合っていますし、やりがいがあります。

とはいえ、さまざまな商品のポートフォリオを持つサントリーだからこそ、これまで携わってきた食品だけでなく、酒類のほうも見てみたいですし、宣伝・広報部門の仕事にも興味があります。「絶対にこの部署でなければ」とこだわらず、やりたい仕事をいろいろと考えていきたいですね。

この秋には有糖炭酸の新商品も発売予定。「生活者の皆様に寄り添う商品をお届けできるのが楽しみです」

中塚さん:サントリーの強みは、皆で一丸となって課題を解決したり、状況をよくしていこうとする姿勢にあると思います。何もわからなかった新人時代、当時の部長から「わからないことがあるなら、臆することなく先輩に質問して」と教わりました。その言葉通り、先輩方はどんなに忙しそうでも、私が相談すると必ず手を止めて話を聞いてくれました。

プレゼンにまだ慣れていないころも、部全体で私の得意先の課題を共有し、全員でアドバイスをする場を設けてくれました。後輩の成長をチーム全員で支える姿勢は本当にありがたく、私自身も同じように後輩たちに接することのできる先輩でありたいなと考えています。

※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部

【サントリーのブランドマーケティングに関する記事はコチラ!】

中塚 早也圭

中塚 早也圭Sayaka Nakatsuka

サントリービバレッジ&フード株式会社
ブランドマーケティング本部

2021年に新卒で入社後、サントリーフーズ株式会社 東海・北陸支社にて量販営業を経験。2023年よりサントリー食品インターナショナル株式会社(現 サントリービバレッジ&フード株式会社)ブランドマーケティング本部にて、「サントリー天然水」ブランドの有糖炭酸飲料や天然水工場PR等を担当。

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