2026.06.15
製造現場と自らの進化を目指して。醸造部門入社5年目のサントリアンが描くキャリアパス

飲食業界を経験した後、ものづくりの現場での仕事をスタートさせた渡邉航平さん。より多様な経験を積める環境を求め、2021年にサントリー株式会社(当時サントリービール株式会社)に入社し、群馬ビール工場醸造部門仕込グループに配属されました。「ものづくりの経験を活かし、幅広いフィールドでお客様においしさを届けられる存在になりたい」と語る渡邉さんに、これまでの歩みとこれからのキャリアの展望について伺いました。
「お客様との触れ合いを大切にしたい」という想いの先に出会ったサントリー
学生時代に携わった接客業にやりがいを感じたという渡邉さんは卒業後、飲食業界に就職しました。
渡邉さん:アルバイト時代に、「ありがとう」や「おいしかった」とお客様から声を直接いただけたことが嬉しくて、接客業に携わりたいと思い、ファストフード店を運営する企業に入社しました。店長補佐として店舗の運営全般を担うなど幅広い経験ができました。
やりがいを感じる一方で、次第に「別の形で成長したい」と考えるようになったそう。知人の縁で製造業界へ転職。「ものづくり」のキャリアが始まりました。
渡邉さん:2社目は自動車部品メーカーの製造部門で、成型などに携わりました。飲食業から製造業へと大きな転換だったと思います。もともと「ものづくり」に強い興味があったわけではなく、ご縁で飛び込んだ業界ですが、一つひとつの製品をゼロから丁寧に作り上げていく「ものづくり」が非常に楽しく、仕事をしていく中で、どんどん好きになっていきました。
転職によって業界も職種も変わり、不安とやりがいの両方を感じたそう。
渡邉さん:ただファストフード店では直接お客様の声が聞ける分、自分の仕事を改善につなげやすかったのに対し、部品製造現場では最終的な製品を手にするお客様・企業様の反応が見えづらい。自分の仕事の善し悪しが判断しづらい面にもどかしさを感じていたんです。
新設備導入やライン立ち上げの経験を経て、お客様の声を通じてより成長していきたいという気持ちが強くなった渡邉さん。転機となったのがサントリーとの出会いでした。
渡邉さん:ものづくりの現場で、お客様の声に触れながらもっと自分の成長を目指せる環境はないかと考えていた頃、サントリーの募集を見つけたんです。サントリーの製品は日常的に手にしていて身近な存在でしたし、仕事の環境や雰囲気が良いこと、研修プログラムも充実していることを知り、ここならさらに成長していけると思い、応募しました。
常に多くの研修プログラムが用意されており、「業務や役割に応じて必要なタイミングで必要なことを身につけられる環境が整っていました」と渡邉さん。
「自分が成長できる場」と直感! 「お客様主義」が根付くサントリーの現場
2021年、群馬ビール工場の醸造部門に配属。入社後は「お客様主義」の徹底に驚いたといいます。
渡邉さん: サントリーには「製品を手にしていただくお客様」だけでなく、「生産活動に関わる全ての方々がお客様である」という考え方が根付いているんです。
製造工程においては「次工程はお客様」という考えを強く持ち、一つの工程で何かあると、全体へ影響するという危機感と緊張感。そして関わるすべての方がお客様という意味の「お客様主義」を全員が温度感高く実践している。そこに強く共感しました。
ビールづくりの上流工程を手掛ける醸造部門仕込グループ。「この工程で味わいの骨格が決まると言われているんですよ」と渡邉さん。
渡邉さん:ビールづくりにおいては、すこし工程を止めただけで製品の特性や出来栄えが変わってしまうんです。そのためサントリーでは状況を見極めて“即時対応”し、修正していく。知識や経験がないとできない対応で、現場を知り尽くした先輩方の判断の速さ・対応力には本当に驚きました。同時に、自分も早く追いつきたい、追いつかなければという向上心と責任感も強まりました。
製造設備を安定稼働させることが、一つのミッション
ビール醸造は、サントリー入社後に学び、習得してきた渡邉さん。研修に加え、職場の学び合う風土に支えられてきたといいます。
渡邉さん:前社でものづくりの経験があるとはいえ、ビール醸造は初めてのことでした。研修を受けて知識を増やしスキルを磨いたり、現場を見に行ったり、諸先輩方に積極的に質問しに行ったりしました。
見て学ぶことはもちろんですが、分からないことを聞けばしっかり教えてもらえる。サントリーにはそういった風通しの良い風土があるんです。その恵まれた環境で、積極性をもって学び、経験を積むことで、任せてもらえる仕事の幅も少しずつ広がっていきました。
「日々のコミュニケーションを重ねながら、一つずつ学んでいきました」と渡邉さん。
仕事にもオフの時間にも通ずる“より良くしたい”という想い
渡邉さん:仕込グループの現在のミッションは「高い品質を保ちながら、設備を止めずに動かし続ける」こと。そのなかで私は、仕込工程の中味設計業務を担当しています。
製造設備に設定する数千単位におよぶ数字を組んでいく仕事で、どこか一つでも誤ると工程が動かなくなってしまうんです。
トラブルが起きる前から不具合の兆しを見つけることも日々の大切な業務です。工場内外の人たちと連携しながら改善を試み、生産性向上や安定稼働につながったときは、大きな安堵感と達成感がありますね。
仕込工程の設計をする渡邉さん。「“トラブル無し”の報告を受けたときは、本当にホッとします」
渡邉さん:勤務は8:30〜17:00と、16:00〜翌朝9:00の2交代制で、慣れるまでは大変ですが、夜勤明けだと日中にオフの時間を確保しやすいというメリットもあります。
その時間を活用して大好きなコーヒーを自家焙煎したり資格を取得したりと、おいしさを自分なりに追求しています。より良くしたい、よりおいしくしたい、そんな想いは、自分の仕事にも通じているのかもしれません(笑)。
オフ時間では趣味をエンジョイ。「ビールは家では作れませんが、コーヒーは作れますからね」と渡邉さん。
前向きな「やりたい!」というバイタリティを持っていれば、どんどん自分を成長させていける
入社1年後から、TPM(※)活動において、リーダーとして牽引する立場に。
渡邉さん:入社3年目までのメンバーをまとめて、割り当てられた設備を改善しながら保全・維持管理を徹底、不良・停止ゼロを目指しました。
リーダーとして参画できたことで、視野が大きく広がったと思います。設備に関する保全・維持管理の知見が増えるだけでなく、メンバーへのマネジメントの仕方や、自分が求められている役割を学ぶことができたことが非常に大きかったですね。
※TPM:「Total Productive Maintenance」の略。製造工場および設備におけるロスをゼロにすることを目的とした設備管理と生産性維持のためのマネジメント
部門内外の連携・情報共有のためのコミュニケーションを密にとります。
設備の安定稼働に加えて、食品安全への取り組みにも注力しています。
渡邉さん:最近は、主担当として「ISO9001(※)」や「FSSC22000(※)」に取り組んでいます。仕込工程以外のプロセスや他工場でも幅広く役立つ知識なので、将来のキャリアを考えて“ぜひ学びたい”と手を挙げたところ任せていただけることになったんです。
把握しなければならない食品の安全や品質に関わる項目は膨大ですが、お客様により安全でおいしいものを届けるために、とても重要な仕事でやりがいがあります。
※ISO9001:国際標準化機構(ISO)が定めた品質マネジメントシステム(QMS)の国際規格群
※FSSC22000:国際食品安全イニシアチブ(GFSI)承認の、食品安全マネジメントシステム規格
サントリーにはキャリアを描くための土壌があるそう。
渡邉さん:入社当初から、お客様の手に届く“中味”に関わる仕事、品質や分析の領域を軸にキャリアを築きたいと考えていました。
サントリーにはやりたいことを発信し、対話を重ねながら、納得感のあるキャリアを描いていける土壌があると感じています。
年に1~2回、役割や実績のすり合わせとともに「次年度に何をするか」「やりたいこと」「中長期的なキャリアイメージ」を上司と相談できる機会(キャリアビジョン面談)があるんです。そこで自分の想いを伝えるということを一貫して続けたことで、ISOの業務なども任せていただけました。
全国各地にある工場が連携して、設備改善や品質向上に挑んでいます。
入社後に見つかる“本当にやりたいこと” ものづくりの現場から、サントリーのファンづくりへ
入社5年で幅広い経験を積み成長してきた渡邉さん。これからやりたいことがあると話します。
渡邉さん:ビール醸造の工程は広いので、全体を経験して担えるようになりたいです。
将来的なキャリアとしては、培った幅広い知識をベースに、製品のプロモーションやPR業務など、私が以前から大切にしてきた「お客様と触れ合う」仕事にも挑戦していきたいです。実際に社内には工場経験を活かしてそういった領域で活躍している方もいます。広く深い知見を持ちながらお客様と接し、自分の言葉でおいしさを伝え、サントリーファンを増やしていけたらと思っています。
自分のやりたいことを見つける意欲があれば、より楽しく、面白く、自分の成長につながる仕事ができる、と話す渡邉さん。
最後に、ものづくりの現場で仲間になる人たちへのメッセージをお願いします。
渡邉さん:やりたいことがあれば、「やってみなはれ」の精神でチャレンジさせてもらえる土壌があります。経験が浅くても、積極的にコミュニケーションを取りにいけば、周囲のプロフェッショナルな方々から丁寧に教えてもらえます。
サントリーには多岐にわたる様々な仕事があるので、入社前はおぼろげでも、ここで仕事をするうちに自分の適性や本当にやりたいことが見えてくるはずです。前向きな「やりたい!」というバイタリティを持っていれば、挑戦を重ねながら、自分自身の可能性を広げていける環境です。より良い品質とおいしさをお客様に届け、同時に自らの成長も叶えていきましょう!
※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部
【サントリーのものづくり(製造)部門の記事はコチラ!】
キャリア入社3年目で主要設備の主担当に挑む 製造部門サントリアン

渡邉 航平 Kouhei Watanabe
サントリー株式会社
群馬ビール工場醸造部門 仕込グループ
2010年より飲食業を事業とする企業に入社し、店舗のホールスタッフやシフト作成など店長補佐業務を担う。2013年からは製造業に従事し、プレス機械の段取り作業、製品の測定や調整などを担い、2019年には新規ライン立ち上げに参画。2021年にサントリー株式会社(当時サントリービール株式会社)に入社し、群馬ビール工場醸造部門仕込グループ配属。定常業務として工程監視、設備メンテナンス業務に従事している。