2026.05.18
キャリア入社3年目で主要設備の主担当に挑む 製造部門サントリアン

新卒で金型製造工場に勤務し、より大きな環境で成長したいと考え、サントリー株式会社九州熊本工場にキャリア入社した杉村拓海さん。ペットボトル成型の現場で安全・高品質を徹底し、自ら手を挙げ、入社3年目で責任あるメイン設備の主担当に。全国の仲間と学び合いながら成長する、サントリーのものづくりの現場のリアルを伺いました。
「より大きな環境で成長したい」社会人5年目にサントリーへ。
子どもの頃からものづくりが好きだったという杉村さん。前職は金型製造工場に就職しました。
杉村さん:父が車の部品を製造していた影響もあって、幼少期から何かをつくることが大好きだったんです。ものづくりに携わる仕事がしたいと考えて、学生の頃は金型や機械加工について学びました。
新卒で入社した金型製造工場では、金型製造工程を担当していました。鉄の塊だったものがだんだんと部品の形になっていく──。自分の作ったものがやがて世の中の役に立つという実感があり、ものづくりのやりがいを感じました。
その頃から、ものづくりには技術や知識だけではなくて、プロセスや環境を整えることも大切だと気づき、製造や職場環境の改善などにも積極的に取り組みました。業務を遂行する上で中心的な役割を担うようになったころ、ふと自分の将来を考えた時に、より大きな環境で、もっといろいろな経験を積んでみたいと思うようになったんです。
九州熊本工場のパッケージング部門で、ペットボトルの成型を担当している杉村さん。
そんなときに出会ったのが、サントリー 九州熊本工場の求人でした。
杉村さん:サントリーは全国規模の企業ですし、事業や業務内容も多岐にわたっていて、スキルアップを望むことができると思いました。正直、自信はなかったんですが、まずはチャレンジしようと。すぐに、ものづくりへの想いを書いた履歴書を提出していました(笑)。
サントリーの製造現場で実感した「ものづくり」の精神
サントリーへの入社が決定するも、喜びより不安が大きかったそう。
杉村さん:前職では業務内容によって担当部署が分かれていましたが、サントリーでは設備管理や改善活動、予算管理から設備メーカーとのやり取りまで、一人が幅広い分野を担当します。求められる知識の範囲が非常に広く、果たして自分に務まるのだろうかととにかく不安でした。
不安を抱きつつも、なんでも挑戦していく気持ちで入社しましたと語る杉村さん。
杉村さん:自分には経験のなかった「食品」を扱う製造現場ということもあって、安全安心な製品づくりのため、安全・品質管理・衛生管理の徹底は想像を超えていて、最初はついていくのに必死でしたね。標準類(※)を読み込んだり、諸先輩方に積極的に質問したりしながら、自分なりに考えて一歩ずつスキルアップを目指していきました。
※標準類:業務・作業・品質・手続きなどを統一するために定められたルールや基準をまとめた文書・規程類のこと
サントリーでのペットボトル製造を担い、「ボトル1本に多くの技術と情報、想いが詰まっている」と感じたといいます。
杉村さん:サントリーはお客様第一主義が製造過程にも浸透しています。私が扱うペットボトルは、お客様が実際に触れ、口を付けるもの。傷がないかなどの見た目の美しさはもちろん、ボトルを握りやすいか、キャップは開閉しやすいか、重量は正確かなど、徹底的に安全性と品質を追求しています。
サントリーで仕事をするなかで、改めて「ものづくり」の精神を学びましたね。
多様な生産設備を扱う製造現場。トラブルが発生した時は自分で確認・対応し、その後の改善にも取り組みます。
杉村さん:高い品質を保証しつつ安定供給を叶えるためには、携わる人の「五感」もとても大切なんです。
たとえば、稼働している設備の音。ベルトが擦れていたり、ギアに異音が混じっていないか耳を澄ませます。また目に見えるわずかな変化や、いつもと違うニオイがないかなど、五感を研ぎ澄ませて毎日の生産対応を担っています。
ペットボトルをチェックする杉村さん。
サントリーものづくりの現場――工場勤務のリアル
九州熊本工場では約半数の社員が3交替勤務をしています。
杉村さん:工場は24時間稼働しているため、私たちは8時間ごとの3交替で勤務しています。出社するとすぐにミーティングがあり、前勤務者と現状の共有や改善のポイントなどの情報を交換。その後、業務にあたります。
改善すべきことは目の前にあるので、仲間と綿密に情報を共有・連携交換して安定稼働に向けて日々努力しています。
ともに働く仲間たち。年齢などに関係なく、何でも言い合える関係性です。
杉村さん:3交替制の勤務は、生活リズムに慣れるまでは少し大変かもしれません。一方で、比較的平日に時間を確保できるため、混雑を避けて安く旅行に行けるというメリットもあります。私の場合は、工場の仲間とゴルフをしたり、旅行に行くことも多いですね。
オフタイムの時間をみんな一緒に楽しむことも多く、業務を超えた人と人とのつながりが、職場の風通しの良さや、高い仕事の質に繋がっていると思います。

ゴルフが趣味の杉村さん。九州熊本工場では、年に4回ゴルフのコンペがあり、毎回盛り上がっているそう。
ペットボトル製造設備の主担当としての責任と成長
サントリー入社3年目で、ペットボトル製造設備の主担当に。
杉村さん:入社時から主担当になりたいと意思表示をしていました。責任の重いポジションですが、やれば必ず自分の成長に繋がる。自分に務まるだろうかという不安もありつつ、この仕事に携わるならば、ぜひ挑んでみたいと考えていたんです。「言うのはタダ」という思いで手を挙げました。
オペレーションに加えて、発注などの対外交渉や、担当工程のマネジメントも担っています。その分野に詳しい方へ積極的に話を聞いたりして、習得していきました。
質問をする際に意識しているのは「自分の意見を持つ」こと。主担当として、自ら考え、判断できることが大切だと考えています。
計画から部品発注、メーカー対応まで規模や責任の大きな仕事も。
各工場の主要設備の主担当が意見交換をする「横串プロジェクト」では、さまざまな学びを得ることができたそう。
杉村さん:日本全国、各工場の担当者と、「横串プロジェクト」と呼ばれる意見交換会を毎月開催しています。設備に関する情報やボトル成型条件の工夫など、具体的かつ実践的な幅広い情報をシェアすることができて、多くの学びがあります。
「横串プロジェクト」で繋がったメンバーとは日常的に情報交換をしていて、個人の知識やスキルの向上はもちろん、サントリーの「ものづくり」の底上げにも直結していると感じています。
杉村さんがずっと大切にしている「改善」についても、大きな成長につながる出来事がありました。
杉村さん:サントリーの生産研究部門には、自ら課題をみつけてテーマを設定し、解決に向けて活動し、会社へ成果を報告する「チャレンジ課題」という取り組みがあります。
私はある設備トラブルの改善を課題に設定し、実際にその解決に臨みました。
私の取り組みが評価され、「チャレンジ課題」で受賞することができたんです。自分で考えて改善、報告まで一から自走できたことに成長を感じました。やりきったことの喜びもありましたが、自分の取り組みが評価されたことも自信に繋がりました。本当に嬉しかったですね。
受賞したメンバーで一週間の海外研修へ。アメリカ・ケンタッキー州のウイスキー蒸溜所を見学するなど、とても貴重な経験ができたそう。
「今日より明日がより良くなる」ように
成長を実感できているという杉村さん。あらゆるプロセスが「お客様」であると話します。
杉村さん:五感を駆使しながら、わずかな変化を決して見逃さない。常に確認しながら間違いのないように進め、確かな品質のものを次へつなぐ。商品を楽しんでいただくお客様はもちろんですが、工場において「次の工程を担当するメンバーもお客様」と意識すると、高い品質で次に繋いでいくことができます。
そういった意識を大切にしながら、より大きな視野でマネジメントできる人材になりたいと思っています。メンバーの育成にも気を配り、サントリーのものづくりを牽引していきたいです。
サントリーへ入社して8年目、「さらに大きな役割を担っていきたい」と語る杉村さん。
最後に、これからものづくりの現場で仲間になる人たちへメッセージをお願いします。
杉村さん:安全安心なものづくりを実現するためには、日々の作業改善・設備改善が重要ですし、周囲とのコミュニケーションやチームとの連携も不可欠です。今に満足するのではなく、常に「今日より明日が良い工程になっている」ように心がけることが大切だと考えています。
サントリーには「やってみなはれ」のカルチャーがあります。自分がやりたいと手を挙げたら任せてもらえる土壌がある。自分で考えてアクションし、成長していきたい方には、ぴったりな環境だと思います!
※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部
【サントリーのものづくり(製造)部門の記事はコチラ!】
重永 孝輔│「現場の力を次世代へつなぐ」。ペットボトル製造現場のこだわりとは?

杉村 拓海Takumi Sugimura
サントリー株式会社
九州熊本工場パッケージング部門 PET成型グループ
前職では金型製造工場に勤務し、2019年2月にサントリー株式会社にキャリア入社。九州熊本工場パッケージング部門 PET成型充填グループ 成型エリア担当。2025年より、九州熊本工場パッケージング部門 PET成型グループ 成型エリアを担当。